「ザ・ワイルドワンズ」加瀬邦彦さん死去 「想い出の渚」GSで一時代 

[ 2015年4月21日 21:57 ]

死去した加瀬邦彦さん(2010年撮影)

 グループサウンズ「加瀬邦彦&ザ・ワイルドワンズ」のリーダーで音楽プロデューサーの加瀬邦彦(かせ・くにひこ)さんが都内の自宅で亡くなっていたことが21日、分かった。74歳だった。東京都出身。

 警視庁によると、自殺とみられる。数年前に食道がんを患い、最近は自宅療養をしていた。

 加山雄三と知り合ったのをきっかけに、慶大時代の1961年(昭36)に初めてバンドを結成。ザ・スパイダース、寺内タケシとブルージーンズにそれぞれ加入・脱退した後、66年に「ザ・ワイルドワンズ」を結成した。

 デビュー曲「想い出の渚」がいきなりヒットし、「青空のある限り」「愛するアニタ」など、ヒット曲を連発。GS(グループ・サウンズ)ブームの一翼を担った。加瀬さんはヤマハに特注した12弦ギターを愛用し、ワンズサウンドの要となった。

 71年に解散したが、81年に再結成し、精力的に演奏活動を続けた。

 作曲家としても知られ、沢田研二の「危険なふたり」「TOKIO」、アン・ルイスの「女はそれを我慢できない」などを手掛けた。

 近年は加山や沢田とそれぞれアルバムを制作し、話題を呼んだ。ライブハウスの経営にも関わった。

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2015年4月21日のニュース