吉行あぐりさん死去 ドラマ「あぐり」のモデル、吉行和子の母

[ 2015年1月11日 05:30 ]

死去した美容家の吉行あぐりさん

 NHK連続テレビ小説「あぐり」のヒロインのモデルとなった美容家、吉行あぐり(よしゆき・あぐり)さんが5日未明、肺炎のため死去したことが10日、分かった。107歳。岡山市出身。すでに密葬を済ませた。

 作家の故淳之介さん、故理恵さんの母で、長女は女優の吉行和子(79)。淳之介さんと理恵さんはともに芥川賞を受賞している。

 あぐりさんは15歳のとき、後に新興芸術派の小説家として活躍した故エイスケさんと結婚。淳之介さんを出産後、美容家の道に進み、1929年(昭4)、東京・市谷に美容院を構え、95歳を過ぎても美容師として活躍していた。

 美容家の草分けとして活躍しながら、子育てに励んだ日々をつづった自叙伝「梅桃(ゆすらうめ)が実るとき」を発表。これを基に1997年に「あぐり」がドラマ化された。

 「あぐり」は田中美里(37)があぐりを演じた。最高視聴率は31・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、期間平均は28・4%の人気だった。

 ▼吉行和子 107歳まで元気に生きました。幾つもの時代、幾つもの難事を乗り越えてきた、母は、あきれるくらい、楽天的で、頑固者でした。

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