“キング”となった博多華丸・大吉「ネタに年齢が追いついてきた」

[ 2015年1月5日 11:05 ]

新年の抱負や若手時代の苦労を語る博多華丸(左)と博多大吉

 昨年末の年間最強漫才師決定戦「THE MANZAI」を初めて制した博多華丸・大吉。2人の漫才の原点や、お笑いの本場・大阪にコンプレックスを抱えてきた過去を聞いた。

 漫才キングの称号を獲得して締めくくった昨年。ネタ作り担当の博多大吉(43)は舞台上と同じように、ゆったりとした口調で、「ボクらはデビュー当時から同じことをやってきた。相方はずっとオジサンキャラだし。ようやくネタの内容とボクらの年齢が追いついてきただけ」と、その足跡を振り返る。

 大会最高顧問のビートたけし(67)が「本当の味はこれだよ、という格式の高いもの」と絶賛した優勝ネタは、ボケ担当の博多華丸(44)が、自身の父親をモデルにした博多弁のオジサンに扮し「酒のちゃんぽんと親の意見は後から効いてくるけんね」と宴会トークするもの。前回大会でウーマンラッシュアワーが優勝してからスピーディーなネタをするコンビが増加傾向にあるが、2人は真逆。原点は福岡にある。

 90年に吉本興業福岡事務所の1期生オーディションに合格。同年、博多港の近くにあった「博多温泉劇場」で隔月の1カ月公演が始まった。地方巡業の旅一座が芝居する温泉施設内のステージで、座敷席300ほど。そこにWヤング、大木こだま・ひびき、ザ・ローラーズらベテランが続々登場。お笑い文化が根付いていない福岡出身の2人にとって格好の教科書だった。「だからボクらの漫才は古風なのかも。ダウンタウンさんより、そっち見てたから」と華丸は分析する。

 デビュー直後から九州地区で人気を集め、今では読売系「ヒルナンデス!」などレギュラー3本と順風満帆に見えるが、大阪芸人に劣等感を抱いていた過去もある。90年代前半、MBSテレビ「オールザッツ漫才」などネタ番組に出演するたび客席の反応はイマイチ。コンビは「一生大阪芸人にはかなわないと思った」。06年に華丸が「R―1ぐらんぷり」で優勝するまで悩み続けた。

 結成25年目でようやくつかんだ初タイトルだが、大吉は「今まで以上に頑張らないといけないけど、やることは同じ。それより、後輩と一緒に仕事をする一年にしたい」と、2人の優勝の陰に隠れた若手を思いやる新年の抱負。舞台の立ち位置と同じ右隣に座る華丸も深くうなずく。言葉の端々から感じさせる“主役の座は必要ない”との思いが、逆に、王者の風格を漂わせていた。

 ▽「THE MANZAI 2014」 過去最多の1870組がエントリー。12月14日の決勝大会は12組が3グループに分かれて1回戦を行い、博多華丸・大吉、アキナ、トレンディエンジェルの3組が突破。最終ラウンドは、華丸・大吉が審査員と視聴者の合計10票中9票を獲得して圧勝した。

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