サザン今年最初で最後のライブ開幕 「忘年会」に1万5000人沸いた

[ 2014年12月28日 05:30 ]

9年ぶりの年末公演をスタートさせたサザンオールスターズ。桑田佳祐は美女にお仕置きを受ける

 サザンオールスターズが27日、横浜アリーナで9年ぶりとなる年末公演をスタートさせた。

 横浜アリーナは、いわばホームグラウンド。ボーカル桑田佳祐(58)は最初のトークから“らしさ”を発揮した。「きょうは初日。よかったですね、一番元気ですから。だんだん劣化していきますからね」と話し、観客は大笑い。立ち見席を見て「これぐらいの年になると、“タチっぱなし”はうらやましい」と、お決まりの下ネタ。1年3カ月ぶりとなるファンとの触れ合いを楽しんだ。

 この日から大みそかまでの4公演(29日は除く)は、今年最初で最後のライブ。桑田は「今年も最後になってみなさんに会えて本当にありがたい。幸せです」と感謝した。その気持ちを表すように「忘年会のような気持ちでやろう」と34曲の熱演。89年発表の「フリフリ’65」や、最新曲「東京VICTORY」など、新旧織り交ぜた構成で約1万5000人を沸かせた。

 2014年を振り返る演出も盛り込まれた。98年に発表した社会を風刺した歌詞が特徴の「爆笑アイランド」で、危険ドラッグ、消費税増税、アベノミクス、STAP細胞、ゴーストライター、セクハラやじ、号泣会見…と、今年話題となった言葉が次々と大型ビジョンに映し出された。来年の干支(えと)、羊のかぶり物をしたビキニ姿の“羊ダンサーズ”も随所に登場。お尻を触った桑田が、お仕置きを受ける一幕もあった。

 4公演で計6万人を動員。31日は越年公演となり、ファンと一緒に2015年を迎える。新アルバムは年明けに完成予定。桑田は「春ぐらいに出るんじゃないかな。せっかくアルバムが出るんだから…」と、全国ツアー開催をにおわせるリップサービス。「素晴らしい年を迎えたいと思います!」と笑顔で手を振った。

 ≪女性ファンとデュエット≫ステージ後方に位置するシートにも観客を入れた。見えにくい場所から声援を送るファンに向けた企画として女性客1人をステージ上に招待し、桑田は腰に手を回し、ヒット曲「LOVE AFFAIR~秘密のデート」を一緒に歌唱。選ばれた女性は、一足早い“お年玉”に大興奮だった。

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2014年12月28日のニュース