なぜ?「軍師官兵衛」平凡から高満足へ 光った岡田准一の演技

[ 2014年12月28日 19:17 ]

15年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」の主演を務める井上真央

 21日に最終回を迎えたNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」。全50回の平均視聴率が15・8%と、前年の「八重の桜」の平均視聴率14・6%(いずれもビデオリサーチ調べ)を上回り、3年ぶりに平均視聴率15%を超えた。1年を通してみると、中盤以降に視聴率、満足度とともに上昇。最終回は多くの視聴者が絶賛した。

 データニュース社(東京)が行なっているテレビ視聴アンケート「テレビウォッチャー」によると、「軍師官兵衛」の平均満足度は3・82(5段階評価、3000人を対象に調査)と、高満足度とされる3・7を越え、前年「八重の桜」の平均3・70も上回った。

 初回こそ3・62と平凡な数値だったが、7月放送の27話「高松城水攻め」で初めて4点台を上回ると、その後も高満足をキープし最終回も4・03と高満足度のうちに幕を閉じた。

 最終回の視聴者回答をみると、「非常に良かった。如水が長政に対して関ヶ原での戦いを賞賛し、自分を超えたことを伝えるシーンは圧巻でした。涙がでました」(52歳女性)、「見ごたえのある大河ドラマであった。大いに満足!!」(71歳男性)、「大変楽しく一年間見ていましたが、最終回の出来も大変良かったです。主人公の演技は光っていました」(45歳男性)、「最終回らしく、見ごたえのある内容でした。岡田准一さんが官兵衛になりきっていたと思います。見応えのある大河ドラマでした」(72歳女性)、と内容・主演ともに絶賛の回答が多く聞かれた。

 次の大河は井上真央主演の「花燃ゆ」。吉田松陰の妹が主人公という、あまり語られたことのない人物。それだけ自由にドラマの展開を進めることも可能だが、逆に描き方によっては関心を示さない視聴者も多くなる危険性もある。この勢いをつなげられるか、1月4日の初回放送に注目が集まる。

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2014年12月28日のニュース