加賀まりこ “切り込む”姿勢一貫「小娘」から「古娘」に

[ 2014年1月21日 05:30 ]

田中絹代賞を授賞した加賀まりこ

2013年(第68回)毎日映画コンクール 田中絹代賞

 田中絹代賞には加賀まりこ(70)が選ばれた。18歳の夏、木下恵介監督の「死闘の伝説」(63年公開)で田中さんと共演した。北海道・層雲峡での長期ロケ。そのさなか加賀にとって忘れられない出来事があった。

 「ある晩、スタッフの方が酔って部屋に入ってきた。私の大声を聞きつけて反対側の部屋から田中さんが出てらして“若いお嬢さんの部屋に酔っぱらって入るとは何事だ”と怒ってくださったんです」

 田中さんからそのとき言われたのが「あんな振る舞いをされるのはあなたにスタッフへの感謝の気持ちがないからよ」という意外な言葉。「母から“人に頼るな”と叩き込まれていた私は生意気にも“支え合うとかではなく、私は一人の職業人、一人の人間としてここにいる”と反論してしまった」と振り返ったが、年を重ねるにつれて母の言葉も、そして田中さんの「人に感謝」という言葉も理解できるようになったと明かす。

 「乾いた花」「月曜日のユカ」「泥の河」「陽炎座」など映画史に刻まれる出演作は多い。「守るのが嫌いで、切り込んでいくのが好き」という姿勢は一貫して変わらず、そのための入念な準備は真骨頂だ。加えて田中さんの教えが「女優加賀まりこ」を大きくしてきた。若い頃の「小娘」というイメージは今でもついて回るが、「今は“古娘”ですよ」と笑った。

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