宮崎駿監督、引退…「風立ちぬ」がラスト作品、6日に会見

[ 2013年9月2日 06:00 ]

スタジオジブリの宮崎駿監督

 「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」などの大ヒットアニメ映画を手掛けてきた宮崎駿監督(72)が長編映画製作から引退することを表明した。

 イタリアで開催中の第70回ベネチア国際映画祭で1日、スタジオジブリの星野康二社長が明らかにした。公開中の「風立ちぬ」が長編映画として最後の作品となる。宮崎監督は6日に都内で記者会見を行い、説明する。

 ベネチア国際映画祭では最高賞「金獅子賞」を競うコンペ部門に出品されている「風立ちぬ」。宮崎監督不在で行われた記者会見の最後に、星野社長が「ベネチアには過去に何度も招待していただいた。世界に大変友人の多い宮崎駿に関しての発表をさせていただきます」と切り出した。

 そして「“風立ちぬ”を最後に、宮崎駿監督が引退することを決めました」と発表。世界各国のメディアが集まった会場で驚きの声が上がった。引退理由は明らかにしなかったが、星野社長は「“風立ちぬ”の中でクリエーティブな期間は10年しか続かないという意味のセリフがあるが、宮崎さんは“自分の10年はとっくに終わっている”と語っていた」と話した。

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2013年9月2日のニュース