米メディア、宮崎監督を賛辞 「短編製作」に期待も

[ 2013年9月2日 10:52 ]

 アニメ映画の宮崎駿監督の引退について、米メディアは1日、「アニメ界で最も称賛され成功を収めた監督の一人」(AP通信)と“巨匠”への賛辞を交えて報じた。一方、今後も短編の作品を製作する可能性が残るとの分析も見られた。

 AP通信はベネチア発の記事で「千と千尋の神隠し」が2003年にアカデミー賞を受賞したことなどを紹介。製作会社スタジオジブリの星野康二社長が引退を発表した際「質問を受け付けず、東京での記者会見に委ねた」と説明、6日に予定される宮崎監督の会見への関心をにじませた。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、新作「風立ちぬ」のアニメーションの一場面をつけた記事で「(引退)発表の言い回しは、宮崎氏がより短い作品を製作する余地を残している」と伝えた。

 また同紙は「風立ちぬ」が日本の一部保守層から「反戦のスタンス(を取った)」として、韓国のネット上では「旧日本軍の象徴となった飛行機(零式艦上戦闘機)の発明者を美化した」としてそれぞれ批判を受けたことにも触れている。(共同)

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2013年9月2日のニュース