真田広之 オスカー俳優と共演「がっぷり組む感じ」

[ 2012年5月26日 06:00 ]

次回作に意欲十分の真田広之

 米国を拠点に活躍する俳優真田広之(51)の新作映画が「ザ・レールウェイ・マン(原題)」(監督ジョナサン・テプリツキー)に決まった。昨年「英国王のスピーチ」で吃音(きつおん)のジョージ6世を熱演し、米アカデミー賞主演男優賞に輝いたコリン・ファース(51)との共演が実現。「密室劇のようにがっぷり組む感じ」と気合も十分だ。

 第二次世界大戦中にマレー半島で日本軍の捕虜になった英国兵士と日本人通訳の30年後の再会を実話をベースに描くヒューマンドラマ。タイとビルマ(現ミャンマー)を結ぶ過酷な鉄道建設に従事させられたことがトラウマとなって終戦後も精神的に苦しむ兵士をコリン。日本人通訳に真田、そしてコリンを支える妻には03年に「めぐりあう時間たち」でやはりオスカーを獲得しているニコール・キッドマン(44)が決まった。放送中の米ドラマ「リベンジ」のPRで先頃帰国した真田は「2人芝居のような感じもあるので、(共演が)本当に楽しみです」と笑顔で語った。

 撮影は英国、オーストラリア、そしてタイで6月まで行われる。真田は「“戦場にかける橋”(57年)と同じ収容所が舞台。実話が基になっていますが、脚本でかなりエンターテインメントにいじられています」と説明。原作や関連する資料に目を通してはいるが「あまりこだわり過ぎると飛躍できなくなるので、知識として入れながら映画として独立したものにしたい」と語った。公開は来年予定。同4月に封切られるハリウッド版・忠臣蔵「47RONIN」に続き、真田の飛躍が続く。

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2012年5月26日のニュース