井上ひさしさんのこまつ座 劇団社員の過労自殺認定

[ 2011年10月27日 13:40 ]

 作家井上ひさしさんが旗揚げした劇団「こまつ座」と、井上さんの個人事務所で働き、昨年6月に自殺した渡辺昭夫さん=当時(59)=について、上野労働基準監督署が過労による自殺として労災認定したことが27日、分かった。遺族の代理人を務める川人博弁護士らが同日、発表した。

 川人弁護士によると、渡辺さんはスケジュール調整など秘書的な仕事や、劇団のパンフレット作製に関わり、井上さんの片腕的な存在だった。井上さんが昨年4月に死去した後、殺到するマスコミの取材対応などに追われて繁忙を極め、精神疾患を発症して自殺に至ったという。

 渡辺さんは1984年のこまつ座旗揚げ当初から協力。2009年12月に井上さんが自らのがんを公表した後から特に忙しくなり、昨年4月以降はさらに繁忙状態に。睡眠時間は平均3時間程度で、同5月からは不眠や思考力の低下に悩むようになった。「自分は仕事ができない」などと周囲に漏らし、6月1日に自殺した。

 上野労基署は井上さんの死後、渡辺さんの心理的負荷が重くなり、昨年4~5月の労働時間は平均で月100時間を超えるなど恒常的な長時間労働だったと認定。このため渡辺さんが5月ごろに精神疾患の一つである「気分障害」になったとし、労災を認めた。

 遺族は今年2月に労災を申請した。認定は9月26日付。

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