[ 2010年12月11日 06:00 ]

シューマンの作品に新たな光を当てたパーヴォ・ヤルヴィ (C)Mathias_Bothor

【パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマー・フィルハーモニー管弦楽団 シューマン交響曲チクルス】

 オーケストラが入場し全員が揃って一礼。チューニングはなし。ヤルヴィが指揮台に昇るやいなや颯爽と始まる「マンフレッド」序曲。後半にさしかかる頃、ヤルヴィが指揮棒を振り回すのに合わせてオーケストラ全体が広がりのある大きな弧を描いていくかのよう。そこから生まれた音楽の渦に聴衆は取り込まれ、次の交響曲第2番では会場全体の集中力がさらに高まっているのがひしひしと感じられました。

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2010年12月11日のニュース