食い違う供述…リオン容疑者「因縁つけていない」

[ 2010年12月11日 18:41 ]

伊藤リオン容疑者

 歌舞伎俳優の市川海老蔵(33)が殴られて重傷を負った事件で、傷害容疑で逮捕された伊藤リオン容疑者(26)が、警視庁の調べに「頭にきたのでやった。殴ったのは自分一人だけ。自分から因縁をつけたわけではない」と供述していることが11日、捜査関係者への取材で分かった。

 海老蔵はこれまでの聴取で「酔いつぶれた人を介抱していたら、男に因縁をつけられ、いきなり殴られた」と説明。双方の主張が食い違うため、警視庁はさらに調べを進める。
 捜査関係者によると、伊藤容疑者は「自分はあまり酔っていなかった。事件当日に着ていた服は捨てた」と供述。海老蔵の返り血が付いたために、証拠隠滅したとみられる。
 さらに「話をしなければいけないと思って出頭した。殴ったことは反省している」「(具体的な動機は)弁護士が来てから話す」と供述している。
 伊藤容疑者は、10日夜に、知人を通じて警視庁に出頭の意向を伝え、東京・台場の路上に一人で立っていた際、捜査員に身柄を確保された。現金や着替えを所持していたが、携帯電話は持っていなかったという。
 海老蔵は、11月25日未明に東京・西麻布の雑居ビル11階で暴行を受けた際、外階段から逃走しようとしたという。ビル近くの防犯ビデオには、同日早朝、逃げる海老蔵と、追い掛ける伊藤容疑者とみられる人物らの姿が写っていた。
 海老蔵は、ビル内の飲食店で伊藤容疑者や元暴走族リーダーの男ら数人と知り合い、トラブルになっていた。

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2010年12月11日のニュース