[ 2010年11月6日 06:00 ]

新日本フィルハーモニー交響楽団

 メッツマッハーは今年53歳。ドイツ・ハノーファー出身で新日本フィルとはこの定期公演が初めての共演。97年から05年にかけて在任したハンブルク州立歌劇場音楽監督時代、作品に対する深い洞察で知られる演出家ペーター・コンヴィチュニーとのコンビで数々の“問題作”を世に送り出し、一挙にスター指揮者の仲間入りを果たした。コンサートの分野では現代音楽を得意とし、とかく難解と敬遠されがちな現代作品を理路整然と解析するような手法で音にし、その魅力を聴衆に伝える手腕は他の追随を許さぬものがある。そうした彼の手によってマーラー充実期の純器楽によるシンフォニーがどのように解析されるのか、この作曲家のファンにとっては聴き逃せない公演に違いない。

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2010年11月6日のニュース