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眠りから覚まされたたブリュンヒルデはジークフリートと永遠の愛を誓い合う※写真はすべて新国立劇場提供、舞台写真は三枝近志撮影

◇第３場◇クラリネットによる「女性の動機」に「ワルキューレの動機」が絡む中、ジークフリートは神々しい光の中に一頭の馬（グラーネ）と盾に覆われた人間を目にする。盾を取り除き「剣の動機」とともにノートゥングを使って鎧兜の留め具を外すと、それはジークフリートが初めて見る女性であった。「これは男じゃない！」と驚き、彼はこの時、初めて恐れを感じる。しかし、ブリュンヒルデの美しい姿に惹かれ「目を覚ませ！」と叫び、彼女に口づけをする。木管とホルンの和音による「目覚めの動機」とともに目を覚ますブリュンヒルデ。ジークフリートは自らの動機に合わせて名前を名乗り、２人は見つめ合い愛の二重唱が始まる。ブリュンヒルデは自分の過去を語り、ジークフリートを「勝利の英雄」と讃えるが、神性を奪われたことなどを思い出し、英雄ジークフリートに自らの身をゆだねることに一瞬不安を募らせる。ここでクラリネットが「愛の困惑の動機」を吹く。しかし、ジークフリートの熱い思いに彼女の不安も次第に消え去り、チェロによる「純潔の動機」とともに２人は永遠の愛を誓う。オーケストラは「幸福の動機」続いて「恋の絆の動機」を奏で、最後に「ジークフリートの愛情の動機」とともに幸福感に包まれて幕を下ろす。