新国立劇場 リヒャルト・ワーグナー:「ニーベルングの指環」

[ 2009年12月19日 06:00 ]

 新国立劇場の「ニーベルングの指環(リング)」チクルス(全作連続)再演シリーズ。今年3月の「ラインの黄金」、4月の「ワルキューレ」に続き、来年2月に「ジークフリート」、3月には「神々の黄昏」が上演され、2度目のチクルスは完結する。英国の演出家キース・ウォーナーが手掛けた同劇場の「リング」は、戦後のアメリカン・カルチャーを連想させるポップな雰囲気の舞台装置を背景に大胆な読み替え演出が施され「トーキョー・リング」の呼び名で国際的な注目を集めた。これらの詳細については、当連載のバックナンバー(2月22日付第47回、3月15日付第50回、4月12日付第54回、5月31日付第61回)をご参照いただきたい。年をまたいで、いよいよ後半2作が上演されるわけだが、本稿では「ジークフリート」に絞って、作品とプロダクションの魅力を紹介していきたい。

続きを表示

2009年12月19日のニュース