ドジャース激震!大谷の水原一平通訳解雇 賭博で借金 少なくとも6・8億円送金か「違法と知らなかった」

[ 2024年3月21日 07:53 ]

20日に行われたパドレスとの開幕戦。試合中に声を出す水原通訳(左)と大谷(撮影・光山 貴大)
Photo By スポニチ

 ドジャースの大谷翔平投手(29)の通訳を務める水原一平氏(39)が「巨額の窃盗の疑い」で20日に球団から解雇されたと、21日に地元紙ロサンゼルス・タイムズやスポーツ専門局ESPNなど複数の米メディアが報じた。

 複数の関係者から情報を得たESPNによると、水原氏は「連邦政府の調査を受けている南カリフォルニアのブックメーカー(スポーツベッティングの取扱業者)にギャンブルで借金をつくった。大谷の銀行口座から少なくとも450万ドル(約6億8000万円)が送金された」ことが発端だという。

 大谷の弁護士が所属するバーク・ブレトラー法律事務所の広報担当者は「我々は大谷翔平が大規模な窃盗の被害者であることを分かり、我々はこの問題を当局に引き渡している」と声明を出した。

 連邦捜査当局が南カリフォルニアのブックメーカーを運営するマシュー・ボウヤー氏を捜査している中で明らかになった。ESPNによれば、大谷の銀行口座からボウヤー氏の関係者に複数回、送金されていることを確認。少なくとも昨年9月と10月の2度、50万ドル(約7600万円)ずつ大谷の口座名で同氏に送金されているという。

 水原氏は19日に大谷の所属事務所の広報担当者が手配したESPNのインタビューに応じ「明らかに彼(大谷)は本件に満足しておらず、二度とこのようなことをしないように私を助ける(借金を補填する)と言った」と証言。

 さらに「翔平が賭博に全く関与していなかったということをみんなに知ってもらいたい。私がこれが違法であるとは知らなかったということを知ってほしい。私は苦労して教訓を学んだ。スポーツ賭博は二度とやりたくない」と語ったという。

 また、なぜ大谷がボウヤー氏側に直接支払うのではなく、水原氏に資金を渡さなかったのかと尋ねられた水原氏は「翔平はお金に関して私を信頼していない」と説明。「翔平は私にギャンブルでお金をなくしてほしくなかった」と続けたという。

 しかし、水原氏はその後「翔平は私の借金のことは知らず送金もしていない」と当初の説明を撤回し「大谷名義の送金」は誰が行ったのか不明瞭な点が残っている。

 スポーツ賭博は米国内の約40州で合法だが、大谷や水原氏が拠点を置くカリフォルニア州では違法。水原氏は大谷とともに今春のアリゾナキャンプを過ごし、ドジャースナインとともに韓国・ソウルでの韓国シリーズに同行。20日の開幕戦でも大谷の取材対応で通訳を務めていた。

 ◇水原 一平(みずはら・いっぺい)1984年(昭59)12月31日生まれ、北海道苫小牧市出身の39歳。91年から米ロサンゼルスに移住。大学卒業後、岡島秀樹(レッドソックスなど)の通訳を経て、13~17年まで日本ハムの通訳。18年から大谷の通訳としてエンゼルスに所属し、今季から大谷とともにドジャースに移籍していた。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年3月21日のニュース