【センバツ】青森山田・兜森監督 春初勝利に安ど 「春先の試合は非常に難しい…勝ち切れて良かった」

[ 2024年3月21日 16:43 ]

第96回選抜高校野球大会第4日・1回戦   青森山田―京都国際 ( 2024年3月21日    甲子園 )

<青森山田・京都国際> 9回、サヨナラ打を放った青森山田・伊藤英(撮影・大森 寛明)
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 青森山田が京都国際をサヨナラで下し、選抜初勝利を挙げた。

 3番・対馬が初回の第1打席で今大会初めて木製バットを手に打席へ入った。対馬は、京都国際の先発左腕・中崎が投じた内角球に詰まらされ、二飛に倒れた。

 また、5番・吉川も木製バットを使用。1点を先制し、なおも2死一塁から真ん中付近の135キロを振り抜いて左前打を放った。吉川を含む3連打で青森山田はこの回2点を奪った。

 1点を返されたが、5回には1番・佐藤の右前適時打で追加点を挙げた。

 しかし、8回には失策が絡んで同点に追いつかれる展開。それでも9回は2番手・桜田が力投し、バックも盛り立てて勝ち越しを許さなかった。

 すると9回、1死から吉川が中越え三塁打。続く伊藤が左前へサヨナラ打を放って決着をつけた。

 夏の甲子園は12勝を挙げているが、過去出場の2005年、2016年はともに初戦敗退。ようやくチームの春1勝を挙げ、兜森崇明監督は「苦しい試合展開でしたが、よく頑張ってくれた」と選手を称え、「春先の試合は非常に難しい。十分に準備はしてきたが、勝ち切れて良かった」と安どした。

 先発したエースの関について「本来の調子からはちょっと良くない部分はあったが、踏ん張りながら同点に追いつかれたけれど次の投手につないでくれた。そういう意味では評価できる投球だった」と語った。

 8回には重盗で同点に追いつかれ「最悪、同点でもいいよという形で守った。とれるアウトを取り切れないのが同点になってしまった。次回への課題として生かしたい」と反省も。

 それでも9回から2番手・桜田への継投し「関の状態は、もう少し頑張らせてもよかったが、桜田は非常に良い準備ができていたので迷いなくスイッチできた」と振り返った。守備陣が再三の好プレーを見せ「ミスもあったが、それを上回るビッグプレーが出た。このチームの精神的なたくましさを感じている」と目を細めた。

 サヨナラ打を放った伊藤は「初めてのサヨナラタイムリー。すごい舞台でこういう結果が出て本当にうれしい。ベンチから大丈夫だから!という声もあって落ち着いて打席に入れた。試合を通じて、ずっと真っ直ぐを狙っていた。狙い球をしっかり絞ってとらえられてよかった」と喜んだ。

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