【センバツ】青森山田・吉川 今大会初の木製バット使用で左前打! 3番・対馬も木製で二飛

[ 2024年3月21日 14:30 ]

第96回選抜高校野球大会第4日・1回戦   青森山田―京都国際 ( 2024年3月21日    甲子園 )

<青森山田・京都国際> 初回2死一塁、青森山田・吉川は左前打を放つ(撮影・大森 寛明)
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 選抜初勝利を目指す青森山田の3番・対馬陸翔外野手(3年)が初回の第1打席で今大会初めて木製バットを手に打席へ入った。

 対馬は、京都国際の先発左腕・中崎が投じた内角球に詰まらされ、二飛に倒れた。

 また、5番・吉川勇大内野手(3年)も木製バットを使用。1点を先制し、なおも2死一塁から真ん中付近の135キロを振り抜いて左前打を放った。吉川を含む3連打で青森山田はこの回2点を先制した。

 今大会からは新基準の低反発金属バットへ完全移行。ここまで本塁打は、豊川(愛知)のモイセエフ・ニキータ外野手(3年)が放った1本のみとなっている。

 高校野球で使用されるバットは74年に金属バットの導入で大きく変わった。74年以降、木製での快打で名高いのは78年夏の岡山東商・石岡が福井商との2回戦で放った逆転サヨナラ打。導入以降はコストの側面なども含め、木製が使われる光景は珍しくなっていた。

 近年、甲子園大会では、2012年選抜2回戦・愛工大名電-履正社戦で愛工大名電の2番・松原が木製バットを使用。バントの場合は木製、強打の場合は金属とケースによって2本のバットを使い分けて勝利に貢献した。

 木製を使用した初回無死二塁の第1打席で投前バント安打を成功させると、3回無死二塁でも三塁前に絶妙の犠打を決めて先制機を演出。素振り用に持参していたメープル素材の「相棒」で存在感を示し、「木の方が打球の勢いを殺せるので」と胸を張った。

 また、2014年夏の甲子園1回戦・聖光学院-神戸国際大付戦では、神戸国際大付の代打・松本が9回無死一塁で木製バットを持って打席に立った。「木の方がちゃんと(球の勢いを)殺せる。絶対決める気持ちで」と確実にバントで走者を進めたい時のために夏を前にチームで取り組んだ試み。大舞台で成功させた。

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