【センバツ】青森山田が今大会初の木製バット使用 対戦相手驚き「凄いなと…僕は全然飛ばない」

[ 2024年3月21日 16:58 ]

第96回選抜高校野球大会第4日・1回戦   青森山田4―3京都国際 ( 2024年3月21日    甲子園 )

<青森山田・京都国際> 9回1死、青森山田・吉川は中越えに三塁打を放つ (撮影・後藤 大輝)
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 青森山田が京都国際をサヨナラで下し、選抜初勝利をマークした。

 3番・対馬陸翔外野手(3年)が初回の第1打席で今大会初めて木製バットを手に打席へ入った。京都国際の先発左腕・中崎が投じた内角球に詰まらされ、二飛に倒れた。

 また、5番・吉川勇大内野手(3年)も木製バットを使用。1点を先制し、なおも2死一塁から真ん中付近の135キロを振り抜いて左前打を放った。吉川を含む3連打で青森山田はこの回2点を先制した。

 吉川は9回に中越え三塁打を放つなど、4打数2安打。対馬は安打に恵まれなかったものの、中継守備でスーパーキャッチを見せるなど貢献した。

 試合後、対馬は「(木製を使うことで注目され)その分、ピッチャーも攻め方も変わってくると思っていた。金属バットと違って公式戦になったら緊張とかプレッシャーもあったりして、いつ戻りよりは振れない部分もあった。そこは練習の時からいつも通りよりもスイングを強くできるよう練習でやっていきたい」と語った。

 一方、対戦相手からは驚きの声も。京都国際の3番・藤本は同じ高校生が木製バットで打ったことについて「凄いです。僕は練習で木を使っても全然飛ばないので、凄いな…と」と驚いた。

 今大会から新基準の低反発金属バットへ完全移行。ここまで本塁打は、豊川(愛知)のモイセエフ・ニキータ外野手(3年)が放った1本のみとなっている。

 高校野球では74年に金属バットを導入。74年以降、木製での快打で名高いのは78年夏の岡山東商・石岡が福井商との2回戦で放った逆転サヨナラ打を放った。

 近年、甲子園大会では、2012年選抜2回戦・愛工大名電-履正社戦で愛工大名電の2番・松原が木製バットを使用。バントの場合は木製、強打の場合は金属とケースによって2本のバットを使い分けて勝利に貢献した。

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