阪神・秋山“一発快投”とはならず 2番手で3回無失点も球威に課題、岡田監督「今日では判断できん」

[ 2023年3月20日 05:15 ]

オープン戦   阪神0-3ヤクルト ( 2023年3月19日    神宮 )

渋い表情の秋山(撮影・大森 寛明)
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 白黒はっきりしている阪神・岡田監督にしては、珍しく歯切れが悪かった。秋山のオープン戦初登板の評価を聞かれ、「まあ今日ではちょっと判断できんよな。結局、3回になってもうたしな」と、渋い表情を浮かべた。

 6回から2番手で3イニングを投げて2安打無失点。数字上は抑えたものの、3イニング目の8回はいい当たりが増えた。先発投手の評価ポイントは、相手が慣れてきてからの投球。昨季1勝ながら過去3度の2桁勝利を挙げた右腕の対応力を見定める予定だったが、チームが敗れ、9回を投げられなかった。先発予定だった前日の雨天中止を呪うしかなかった。

 「まあ持ち味なんやろな。あれがな。そら0点に抑えたから」

 評価しようにも評価しにくいもどかしさが、言葉に表れた。開幕2戦目、4月1日DeNA戦の先発を予定していた伊藤将が10日に左肩の違和感を発症。本来なら早く代役を立て、左腕に完治を優先させたいものの、決めきれないのが現状だ。

 秋山にすれば、持ち味は出ていた。最初のイニングは3者凡退。以降は、カーブを有効活用して、うまくヤクルト打線のタイミングを外した。直球の走りに課題を感じつつ「(伊藤)将司の状態次第だと思うが、もう1回チャンスがあればいい姿を見せたい」と再度のアピールを誓った。

 4・1を任される投手が先発する可能性が高い25日オリックス戦は流動的。現状では伊藤将の回復待ちが最優先だ。間に合わない場合は、秋山、B・ケラー、村上が候補になる。しかし、この日の時点ではいずれも決定打に欠く。指揮官が頭を悩ませる時間が、もうしばらく続きそうだ。(倉世古 洋平)

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2023年3月20日のニュース