敗れた智弁和歌山　夏へは手応え　コンバートした選手がそつなくプレー、中谷監督「伸びしろがある」

第95回選抜高校野球大会第2日・2回戦   智弁和歌山2－3英明 （ 2023年3月19日    甲子園 ）

敗れた智弁和歌山・清水がスタンドに挨拶へ向かう（撮影・岸　良祐）
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　智弁和歌山は英明を上回る11安打を放ちながら2点止まりに終わり、昨夏に続いて初戦で姿を消した。

　決定打を欠き、4回まで8残塁。1点差に迫った8回は、なお1死満塁で三塁側アルプスから“魔曲”と称されるジョックロックで後押しされながら後続が倒れた。主将で3番の青山達史は「チャンスで一本出ないのはチームの弱さ。夏までに見つめ直す」と振り返り、9回無死二塁で一邪飛の4番・中塚遥翔は「勝負どころで打てなくて実力不足を感じた」と肩を落とした。

　中谷仁監督は「打線は対応してくれると思ったが、それを上回る配球だった」と変則右腕の下村を称えた。昨秋から青山を右翼→二塁、杉本颯太を遊撃→捕手などコンバート。「伸びしろがある」と表現し、敗戦を勝負の夏への糧とした。　（石丸　泰士）