ヤクルト・吉村 ワンパンマン宣言「一発で敵を倒す。そんなヒーローになりたい。」

[ 2023年3月20日 05:30 ]

オープン戦   ヤクルト3-0阪神 ( 2023年3月19日    神宮 )

<ヤ・神>5回無失点と好投したヤクルト先発・吉村(撮影・沢田 明徳)
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 ヤクルトのドラフト1位・吉村貢司郎投手(25=東芝)が19日、阪神とのオープン戦に先発し、5回3安打無失点で開幕ローテーション入りを当確させた。プロ入り後、本拠地初登板となったが、6者連続含む7三振を奪う快投で、オープン戦は計4試合で14回連続無失点。このまま中6日での調整となれば、4月2日の広島戦(神宮)デビューも浮上する。

 マウンドに上がる際に鳴り響いたのは、アニメ「ワンパンマン」のBGM「正義執行」だった。本拠地初登板だった吉村は「ワンパンマンは一発で敵を倒すヒーロー。そんなヒーローになりたい。みんなに愛されたい」と登場曲に込めた思いを明かした。

 初回2死二塁で4番大山を148キロの外角直球で空振り三振に仕留め、一気にギアを上げた。ここから圧巻の6者連続奪三振。最速149キロで、抜群の制球力と変化球でカウントを稼げる精度の高さも際立った。5回3安打無失点、7三振の快投で、オープン戦4試合で計14回無失点。「無失点はいいことだが一イニング一イニングの積み重ね。打者一人一人と真剣勝負という感覚です」。社会人No・1と称された即戦力らしく、投球も言葉も冷静だった。

 報道陣から「開幕ローテーションの一人か?」と問われた高津監督も「いいと思います」と当確ランプを点灯させた。3月になってからは毎週日曜日に登板している。「自分の名前と顔を覚えてもらえるような投球を続けたい」。今後も中6日での調整ならば、開幕カードの4月2日の広島戦がデビューとなる。注目のプロ1年目。「サンデー吉村」の可能性が高まってきた。(横市 勇)

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2023年3月20日のニュース