米国 逆転満塁弾で4強!8回ターナーが起死回生の一発 デローサ監督「意識飛んだ」

[ 2023年3月20日 03:50 ]

WBC準々決勝   米国9-7ベネズエラ ( 2023年3月18日    マイアミ )

<ベネズエラ・米国>8回、逆転満塁本塁打を放ったターナー(右)を大喜びで迎えるトラウト(右から5人目)らアメリカナイン(撮影・光山 貴大)
Photo By スポニチ

 まるでサヨナラ勝ちしたかのように、米国ナインが本塁前に総出で祝福した。5―7の8回無死満塁。ターナーが左翼2階席へ豪快なアーチをかけ、もみくちゃにされた。マーク・デローサ監督は「打球が飛んだ瞬間、コーチを含め35人の意識も飛んだ」と形容。4強進出を決定づける起死回生の一発だった。

 「凄い盛り上がり。これまでプレーした中で一番かもしれない。(19年ナショナルズで制覇した)ワールドシリーズと同じくらい」

 21年の首位打者&盗塁王で、昨季ドジャースでは1~3番を打ち100打点。オフにフィリーズへ11年総額3億ドル(約399億円)の大型契約で移籍した遊撃手が、スーパースター軍団の9番に座った。甘いチェンジアップを捉えると、ベンチに向かって雄叫び。「とにかく勝つことしか考えていなかった。そのために全員がここにいる」。中南米からの移民が多く、観客の8割がベネズエラを応援していたマイアミのローンデポ・パークをどよめきに包んだ。

 投手陣は8回からウィリアムズ(ブルワーズ)、プレスリー(アストロズ)と各球団の守護神をつぎ込み、反撃を封じた。昨季のワールドシリーズ制覇に貢献したプレスリーも「ポストシーズンと同じ雰囲気が漂っている」と興奮。一夜明けての連戦でキューバとの準決勝に臨む。この試合同様、相手への大声援が予想されるが、ターナーは「いいプレーをすればどんな相手でも問題ない。あと2つ勝つだけだ」と力強く2連覇を誓った。(杉浦大介通信員)

続きを表示

2023年3月20日のニュース