準決勝球場が元本拠のENEOS・田沢純一 特徴は「投手有利改善」「右翼一発出やすい」

[ 2023年3月20日 04:30 ]

マーリンズ時代の田沢

 決戦の地はマーリンズの本拠ローンデポ・パーク。17年から18年シーズン途中までマ軍でプレーした現ENEOSの田沢純一投手(36)が球場の特徴について語った。

 ローンデポ・パークは以前は極端な「ピッチャーズ・パーク」でしたが、20年に外野フェンスをさらに手前に移動する2度目の改装工事を行い、今は投手有利の傾向は多少改善されたようです。メジャーの球場は両翼から中堅にかけて直線的な外野フェンスが多いですが、ここは日本のように左中間、右中間に膨らみがあるのが特徴。そのため外野の間を抜ける二塁打、三塁打が多い。また左中間のフェンスの一部が網になっており、そこに当たると、跳ね返ってこないこともあります。

 本塁打は出にくいと言われますが、右翼ポール際は狭い(102・1メートル)ので、入りやすいイメージがあります。屋根が閉まっている時は、イチローさんの打撃練習を見ていても対空時間が長く、なかなか落ちてこない感覚がありました。投手有利の球場とはいえ、低めに投げる慎重さが必要だと思います。

 僕が在籍していた時はホームのブルペンがある左翼後方にプール付きのクラブがあり、音楽がガンガン流れていてめちゃめちゃうるさかった。試合の音や球場アナウンスも一切聞こえないので、打者が誰かも分からないことも。このクラブは19年限りで閉店したそうですが、お客さんは土地柄、ラテンのノリで熱狂的ですね。

 メキシコに限らず、ラテンのチームは一度乗せてしまうと、一気にお祭りムードになる。でもダメになるとみんな静かになってしまう印象もあります。メキシコは1次ラウンドで米国を倒すなど勢いもあります。準決勝は楽しみな一戦になると思います。(ENEOS投手)

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2023年3月20日のニュース