【侍ジャパン・ライブ解説】牧田和久氏 “日本の良さ”体現した開幕勝利 湯浅はブルペン陣キーマンに

[ 2023年3月9日 23:30 ]

WBC1次ラウンドB組   日本8-1中国 ( 2023年3月9日    東京D )

<日本・中国>中国に勝利しハイタッチする大谷ら日本ナイン(撮影・沢田 明徳)
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 WBCの1次ラウンドB組が始まり、侍ジャパンは中国と対戦。ウェブサイト「スポニチアネックス」では「侍ジャパン・ライブ解説」と題し、リアルタイムで解説します。中国戦は西武や楽天などで活躍し、WBCでは13、17年大会で守護神を務めたサブマリン・牧田和久氏(38)が先発した大谷翔平投手の投球などを徹底分析します。

 重圧のかかる国際大会の初戦。格下が相手とはいえ、何よりも勝利こそが最大の収穫だ。改めて感じたのは、日本の強みは投手力であるということ。守備もミスはなく、守りから攻撃にリズムを作っていくという「日本野球」の良さを体現できていた。

 戸郷、湯浅、伊藤投手は慣れないWBC使用球にしっかりアジャストしていたし、不安なく投球できたのは合宿から良い準備ができていたからこそ。初戦で登板機会のなかった投手たちもきっと同様だろう。3番手の湯浅投手は、戸郷投手と同じくフォークが素晴らしかった。角度があるので打者は直球と見分けがつきにくい。大きな武器になるし、今大会のブルペン陣のキーマンの一人になりそうだ。

 次戦以降は相手のレベルも上がってくるし、10日の2戦目で対戦する韓国は目の色を変えて日本を倒しにくるだろう。そういう相手にも「守備から攻撃」という日本らしさを貫いて戦うことができるかどうか。

 一方で打者は先発全員四球という珍しい記録が生まれたが、次戦以降はもう少し積極的にストライクゾーンの球を振っていった方がいいかもしれない。対戦国のレベルが上がれば、四球で自滅してくれる投手はほとんどいない。後手に回ることなく仕掛けていくことで試合の主導権を握ってほしい。

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