Honda熊本　新人・井上がサヨナラ満塁弾！脱力スイングで人生初の劇弾

JABA東京スポニチ大会第3日Cブロック   Honda熊本10－6三菱重工East （ 2023年3月8日    神宮 ）

＜三菱重工East・Honda熊本＞延長タイブレーク10回、サヨナラ満塁弾を放ったHonda熊本・井上（左から2人目）はスタンドにガッツポーズ（撮影・村上　大輔）
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　予選リーグ8試合が行われ、決勝トーナメントに進出する4チームが決まった。Honda熊本は新人・井上剛内野手（22）が延長10回にサヨナラ満塁弾を放って3連勝。準決勝と決勝は、9日に行われる。

　勝った方が決勝トーナメントに進出する大一番。Honda熊本の新人・井上のバットが試合を決めた。延長10回、無死一、二塁で始まるタイブレークで1死満塁と好機を拡大。身長1メートル66の右打者は「犠牲フライを」と脱力したスイングで快音を響かせると、打球は左翼席へのサヨナラ満塁弾となった。

　「打ったのは真ん中高めの直球。自分が打てるゾーンを振っていこうと割り切った」

　うれしい人生初のサヨナラ弾だ。昨年まで東京六大学リーグの立大でプレーし、通算本塁打は1本。小柄でも勝負強い打撃と守備力を期待され、この日は「9番・三塁」での起用だったが、最後に大仕事をやってのけた。

　1点を追う9回は無死一、二塁と相手に重圧をかけ、失策も絡んで同点とした。敗退寸前の窮地で執念を見せて延長に持ち込んでの勝利。渡辺正健監督は殊勲弾を放った井上について「打撃は本当に予想以上の結果を出してくれた」と評した。

　「もう一度、足元を見つめ直して自分たちの野球をしたい」と井上。初優勝を目指すチームを勢いづけた。（柳内　遼平）