侍ヌートバーの母・久美子さん　明かした孝行息子への教え　ヌートバー家の“三箇条”も

WBC1次ラウンドB組   日本―中国 （ 2023年3月9日    東京D ）

会見を終えてペッパーグラインダーパフォーマンスを行うヌートバー（左）と今永（撮影・尾崎　有希）
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　第5回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）の1次ラウンドB組は9日、東京ドームで開幕し、日本は中国との初戦に臨んだ。試合前、「1番・中堅」でスタメンに名を連ねたラーズ・ヌートバー外野手（25）の母・久美子さんが囲み取材に応じ、日の丸を背負う息子への期待を語った。

　久美子さんは率直の今の気持ちを問われると「ドキドキなのと、期待なのといりまじってます」と興奮した様子で話し始めた。試合前にはメールで「今日試合だね」と短いエールを送ったという。

　強化試合の感想については「あの時はまだアメリカにいたので爆睡してました（笑い）」と明るく話した。そして中国戦に臨む愛息について「緊張していると思います。いつもだったらそんなに緊張しない子なんですけど、ちょっとこの舞台は違いますからねぇ」と心配している様子。「若いころに後楽園球場とかに来てたんですね。えっ、ここで自分の息子がやるの？って。ハッピーなんですけど、なんかまだ信じられないっていうのが本音ですね。うちの父なんかも涙でちゃうんじゃないかなって話してるんですけど（笑い）」と笑顔で語った。

　以下は久美子さんとの主な一問一答

―侍ジャパンに合流して息子さんに変化は？
　「前より連絡がなくなった。前はテレビ電話だったんですけど、最近はテキスト。自分でもきっと興奮してるんじゃないですか」

―たっちゃんと呼ばれていることについては。
　「（ヌートバーは）凄い喜んでます。Tシャツも本当にうれしくてうれしくてしょうがなかったみたいです」

―チームにもすぐに打ち解けた。
　「打ち解けるのは問題なかったと思うんですけど。ただ言葉が通じないのが心配だった。でもチームメートのみんなが英語でしゃべってくれるって言って。凄い打ち解けてるみたいです」

―エンジョイできる性格についてはお母さまからの教えがある？
　「昔からああいう子なんですよ。友達つくるのも得意。知らない人でもすぐ仲良くなっちゃったり」

―ヌートバー家のルールは？
　「“目上の方はリスペクトしなさい”、“時間は守りなさい”、“友達と仲良くしなさい”っていうのはいつも言ってましたね」

―緊張しないのはメジャーデビューの日でも？
　「デビューの日は、笑っちゃうんですけど、ちょうど私と主人の結婚30周年記念でタヒチにいたんです。そしたらテレビ電話があってメジャーに行くんだって言われて、えーって。空港でさけびまわってジャンプしました。飛行機が間に合わなくてデビュー戦にはいけなかったんですけど。でも本人はお客さんがいっぱいいてくれた方が、やる気が出るっていつも言ってます」

―この経験は今後の彼のキャリアにどう生かされる？
　「凄い経験になるし自信になる。カージナルスに戻ったらみんなに言いふらすと思います」