WBC開幕 バレ無安打もオランダ逆転で白星発進 6投手継投でキューバ反撃封じた

[ 2023年3月9日 04:50 ]

WBC1次ラウンドA組   オランダ4-2キューバ ( 2023年3月8日    台中 )

<オランダ・キューバ>逆転勝利し、喜ぶオランダナイン(AP)
Photo By AP

 WBCは8日、台湾・台中で1次ラウンドA組のオランダ―キューバが行われ開幕。2大会連続4強入りのオランダが、4―2でキューバを下した。6回、ジョシュ・パラシオス外野手(27)、チャドウィック・トロンプ捕手(27)の適時打で3点を勝ち越し。6投手の継投で反撃をしのいだ。地元の台湾は投手陣が崩れ、パナマに5―12で大敗した。

 メジャー通算156発の遊撃手・パドレスのボガーツが、二遊間のゴロをつかんだ。体を回転させ一塁送球し試合終了。ヤクルトなどでプレーしたヘンスリー・ミューレン監督は開幕白星発進に「最高の気分。最初の試合で勝つことは凄く、凄く重要。これでプレッシャーがなくなる」と笑顔だった。

 A組の強豪同士の激突となった開幕戦。中盤の好機を逃さなかった。1―1の6回1死一、二塁、パラシオスが勝ち越しの中前打。さらにトロンプが中前2点打を放った。ブレーブスの27歳の捕手・トロンプは、カリブ海に浮かぶオランダ領アルバ出身。「アルバは今、真夜中だけど家族が試合を見てくれていた」と喜んだ。

 ヤクルトなどで活躍し、現役最後の舞台として参戦するバレンティンは「6番・DH」で出場。8回、ソフトバンク時代の同僚・モイネロと対戦し大きな左飛に倒れるなど4打数無安打。A組を勝ち抜けば、前回大会でタイブレークの末に敗れた日本と準々決勝で対戦する可能性がある。

 ≪キューバ散発3安打で黒星発進≫先発した中日のY・ロドリゲスは4回3安打1失点、6奪三振と好投。だが、中日、阪神などでプレーした2番手のO・ガルシアが1回0/3を投げ1安打1四球で2失点など継投が乱れ、打線も3安打で初戦黒星。アルマンド・ヨンソン監督は「厳しい結果になった。3安打では勝てない」と険しい表情だった。

 前ソフトバンクのデスパイネは、試合前練習で体に違和感を訴えて欠場。グラシアルも出場しなかった。

続きを表示

2023年3月9日のニュース