ロッテ・高部 “足”で勝負 こだわりデニムは自分色に「一生懸命、洗濯して薄めました」

[ 2023年1月20日 05:00 ]

色にこだわったジーパンとハーフジップで決めた高部(撮影・長久保 豊)
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 おしゃれで流行に敏感なプロ野球選手を取り上げる企画「NPB MEN’S CLUB」。今回は3年目だった昨季に盗塁王やゴールデングラブ賞に輝くなど大きく飛躍したロッテ・高部瑛斗外野手(25)だ。プロ1年目にはピザ柄とコーラ柄の靴下という“攻め”の着こなしで入寮して話題となった無類のファッション好きが、そのこだわりなどを語った。(取材・横市 勇)

 ――本日のファッションのこだわりを教えてください。
 「まず、ジーパンが好きなので、色にこだわったのと、トレーナーもセンターのハーフジップ(※1)が流行なので、それを選びました」

 ――こだわったというジーパンの色とは?
 「ちょっと薄めです。もっと濃かったけど、自分で一生懸命、洗濯して薄めました。熱いお湯で、手でもんだりして、乾燥機をかけて、ここまで薄くしました。一度でやらず、使ったらくしゃくしゃにして洗って、それを繰り返しました」

 ――好きなブランドは?
 「僕はパレス(※2)が好きですね。シュプリームみたいなスケボーブランドで、このトレーナーも、そうです」

 ――雑誌などで情報を集めたりするのか?
 「僕の場合は兄がおしゃれで、周りの人たちも服が大好き。そういう人に聞きながら、今、こう服を着ている人が多いねとか、こういう服着たら似合うよとか聞きながら、自分のイメージに近いものを買って、組み合わせたりしています」

 ――コンセプトなどはあるのか?
 「どうでしょう…。でも、野球選手っぽくなりたくないので、足がちょっと短く見えたりしないように。スラッと見えるようなファッションを心掛けています。入寮した時はピザとコーラの靴下をはいていましたが(※3)、今日は普通。でも、靴下も好きですね」

 ――プロ野球界で美意識が高いことで知られているのは日本ハムの新庄監督。高部選手も服装だけでなく美容への意識も高そうだが?
 「もっと、高くしたいんですけど…。肌とかはまだまだですね。髪は美容師をやっている兄(寛斗さん)が切ってくれます。渋谷の“L’wis(ルイス)”というお店です。髪形は全部、兄に任せています。自分の服装とかを見て、それに合うように切ってくれたりもします」

 ――その新庄監督は阪神やメジャーなどで活躍した現役時代、ジーパンが似合わなくなるのを避けるため下半身のトレーニングを控えていたのは有名な話だが、プロ野球選手はどうしてもお尻が大きくなる。
 「それが理由で、ずっとウエートトレーニングをしてこなかったんです(笑い)。ちょっと太くなったら、その時に考えようかな…。でも、今のところは大丈夫ですね」

 (※1)首から胸元あたりまでファスナーが施されたプルオーバーのこと。元々はストリートスタイルがブームだった90年代に流行したが、最近の古着ブームで今秋冬に人気が再燃。スエットやニット、フリースなど素材によって印象を変えられるのも魅力。

 (※2)09年に英ロンドンで生まれたスケーターブランド。スケートボード文化をバックグラウンドに持ち、海外セレブにも人気のあるストリート系ファッションの最高峰・シュプリームに迫る勢いで注目を集める。不可能図形「ペンローズの三角形」を模したロゴが特徴。

 (※3)20年1月8日にさいたま市のマリーンズ寮への入寮の際、左足がコーラ瓶で右足がピザのイラストをちりばめたデザイン靴下を着用=写真。東京・二子玉川のセレクトショップで1足1500円で購入したとし「靴下が一番こだわる」と持論を語った。

 ≪快足だけじゃない!打撃の賞「狙いたい」≫3年目だった昨季にレギュラーに定着した高部は137試合に出場して、打率.274、3本塁打、38打点をマーク。44盗塁で盗塁王に輝き、快足を生かした外野守備でゴールデングラブ賞も獲得した。「一年間試合に出ることができたことに意味を感じている。もっとできると感じたし、今年はそれを実行できるようにしたい」と高みを目指していく。

 初球から打っていくスタイルが持ち味だ。今季も積極性は変えず、パワーアップを図る。出塁率.324からの向上も見据えつつ、今オフはウエートトレーニングに励んで本塁打も増やしたい考え。「(首位打者、最多安打といった)打撃の賞も狙いたい。ヒットを打つことによって相手に嫌がってもらえる。そうすれば四球も増える」と意気込んだ。

 ◇高部 瑛斗(たかべ・あきと)1997年(平9)12月11日生まれ、神奈川県出身の25歳。東海大甲府では3年夏の甲子園で3回戦進出。国士舘大では東都2部リーグで通算129安打の歴代最多記録を残した。19年ドラフト3位でロッテ入団。昨季は137試合でリーグ2位の148安打を放ち、44盗塁で盗塁王、リーグ外野手最多得票でゴールデングラブ賞に輝いた。1メートル78、72キロ。右投げ左打ち。

 ≪ほのかCheck≫いかにもスポーツマン!職業をストレートに表現されているファッションですね。上に着ているトレーナーはロゴが入ったもので、胸元あたりまでファスナーが付いているパーカっぽいデザイン。今にも走り出しそうな雰囲気ですし、見ている人に凄くポジティブな印象を与えてくれる気がします。その意味では、ファンに夢を提供しているプロ野球選手にはぴったりのコーデだと思います。初々しさもあり、女子目線で言えば…ちょっと母性本能をくすぐられる感じがするかも。ズキュン!とハートを射抜かれちゃう女の子がたくさんいそうです。(CanCam専属モデル)

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