阪神・佐藤輝 ギータの帝王学でスーパースターの道歩む 昨オフの吉田正に続き超人エキス吸収

[ 2023年1月20日 05:15 ]

柳田(右)と並んでダッシュする佐藤輝(撮影・岡田丈靖)
Photo By スポニチ

 阪神・佐藤輝明内野手(23)が19日、広島県内でソフトバンク・柳田悠岐外野手(34)と合同自主トレを行った。前阪神・糸井嘉男氏(41)の紹介で実現した豪華コラボ。昨オフには当時オリックスの吉田正尚外野手(29=レッドソックス)と“合体”しており、2年連続の超人エキス吸収で飛躍の3年目へ挑む。

 佐藤輝の目の前に最高の教材がいる。至福の時間を一秒も無駄にできない。前日18日から20日まで参戦する柳田との合同自主トレ。学びたいことは山ほどある。

 「練習、トレーニング…。(期間は)短いですけど、いろいろ学んで帰りたいです」

 プロ入り前から目指し続けてきた存在だ。学生時代から「動画とかはすごく見ていました」。柳田の魅力は豪快なフルスイングにとどまらない。ダイナミックな走塁や、ピンチの芽を摘む的確な守備、強肩、そしてその存在感。すべてが背番号8の「目標」となる。

 「もうスーパースターですよ。誰もがみんな、勉強するために自主トレに来ていると思う。(柳田は)スイングがやっぱり強いので、しっかり振るのが大事だと思っています」

 ルーキーイヤーを終えた昨オフは、当時オリックスに所属し、2年連続首位打者に輝いた吉田正と2日間、自主トレを行った。胸郭や胸椎を柔らかく使うためのトレーニングを行い、打撃フォームに関する質問もたっぷりぶつけている。このどん欲な姿勢が、昨季の全143試合出場と左打者史上初の新人から2年連続20本塁打に直結したと言っていい。

 柳田からも「素晴らしいバッティング、素晴らしい打撃。やっぱりいいですね。いいです、しか出てこない」と絶賛された。今季、佐藤輝がどんな数字を残すのか――。楽しみなのは本人だけではなく、師匠も同じ。柳田が覚醒したのはプロ5年目。トリプル3を成し遂げ、日本一の立役者となっている。佐藤輝はまだ2年目を終えたばかり。伸びしろは無限に広がっている。

 「(柳田は)走攻守すべて、できるところが凄い。僕もそうなりたい」

 吉田正をホップ、柳田をステップとし、独り立ちへの大きなジャンプを遂げたい3年目。あと10日余りに迫ったキャンプインへ向け、大きな刺激を得た。今回の自主トレで行った柳田への質問の中身を問われた佐藤輝は「いやー、いろいろありますよ。シークレットです!」と笑った。主砲は多くを語らない。結果で示すだけだ。(八木 勇磨)

 《佐藤輝の吉田正との合同自主トレ》22年1月20、21日の2日間、近大の先輩で元オリックスの糸井の仲介で実現。体の動きの特性を分類する「4スタンス理論」では「B1」と同じタイプのため「取り入れることができる動きは多い」と2年連続首位打者に質問をぶつけた。一方で胸郭、胸骨、胸椎や股関節の柔軟性を重視するトレーニングを伝授され「凄い体を大きく使って打っている」と打撃に対する認識を新たにした。

続きを表示

2023年1月20日のニュース