楽天・則本“師匠の自覚”　マー君との学びを後輩へ　捕手役務め体の使い方や技術面細かく指導

三重県で合同自主トレを行う「則本組」のメンバー7人（日本ハム球団提供）
Photo By 提供写真

　楽天・則本はリーダーとしての自覚と覚悟を示した。師匠の田中将から独立して今年で3年目となり、当初は4人で立ち上げた「則本組」は7人の大所帯に。「後輩を預かる大変さや責任感、成長してもらいたいという気持ちがある。自分がまずやらないといけない」と力を込めた。

　メンバーは単なる練習パートナーではない。慕ってくる後輩の人生を預かり、道しるべにならなければいけない。「田中さんに対する感謝は年々強くなっている」と続けた。各メニューの目的や意図を細かく説明。ブルペンでは捕手役も務め、体の使い方や技術面の助言も惜しまない。日本ハム・吉田には「（他の選手と）質の違う球。僕自身も良いイメージをもらった」と大きな刺激を受けた。

　自覚は成績にも表れている。独立後は2年連続で2桁勝利。プロ11年目となる今季も「しっかり勝ちを積み重ねて、170イニングぐらいは投げたい。1試合平均で6、7回は投げないといけない」とした上で「やっぱり優勝したい」と言い切った。（重光　晋太郎）