DeNAドラ4・森下 誓う「森松バッテリー」で1軍初登板

[ 2023年1月20日 05:00 ]

記念撮影するDeNAの(前列左から)森下瑠大、吉野光樹、松尾汐恩、林琢真、橋本達弥(後列左から)草野陽斗、今野瑠斗、三浦大輔監督、上甲凌大、鈴木蓮、渡辺明貴

 【23年度球界新士録(4)】DeNAのドラフト4位・森下瑠大は夢見心地の日々を過ごしている。「高校時代はなかった器具、トレーナーさんがそろい、疲れをすぐに取れる。疲れが残らない。本当に凄い」

 最速144キロ左腕は、京都国際2年夏の甲子園は主戦で4強入りに貢献。だが3年時は5月に左肘を痛め、夏の京都大会中にぎっくり腰も患った。故障には敏感。12球団でも最先端を走るリカバリー施設が整った練習施設に感銘を受けている。

 自身の目標を「2、3年後に1軍」とするだけあり歩みは慎重だ。「高校生(高卒)で(成長の)時間も設けてくれているので、しっかり自分の体と向き合う」と力を込める。

 だが1軍初登板時のビジョンは明確。キャッチボールなどを一緒に行うドラフト1位捕手・松尾(大阪桐蔭)と組む「森松バッテリー」実現だ。中学時代のボーイズリーグ京都府選抜で同僚とあり、「ずっと友達」と互いに刺激を受けている。

 球種はカーブ、チェンジアップ、カットボール。新球を習得する意識はまだなく、高校時代からモデルチェンジしたのは「地に足を着ける感覚を強く意識する」とローカットのスパイクをハイカットに変更したのみ。

 アニメ「クレヨンしんちゃん」好きで愛称は「ハマのしんちゃん」も、入寮時には「しんちゃんグッズ」は一切持ち込まずに大人の階段を上り始めた。「ケガで時間が過ぎるのだけはもったいない。素晴らしい器具を使って強い意識でやっていきたい」。故障の怖さを知るからこそ森下は地に足を着け一歩ずつ進んでいく。(大木 穂高)

 ◇森下 瑠大(もりした・りゅうだい)2004年(平16)9月19日生まれ、京都府出身の18歳。小学1年で野球を始め、南陵中学では硬式野球の福知山ボーイズでプレー。京都国際では1年秋からベンチ入り。2年春など3季連続甲子園に出場し、2年夏は4強。3年春はチームに新型コロナ感染が広がり選抜出場を辞退し、夏は初戦・一関学院戦に登板も敗退。1メートル80、75キロ。左投げ左打ち。

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2023年1月20日のニュース