ヤクルト・小川が鬼トレ解禁 2桁勝利&リーグ3連覇へ デットリフト165キロで下半身強化

[ 2023年1月4日 05:30 ]

キャッチボールをする小川(撮影・篠原岳夫)
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 ひそかに鬼のトレーニングを積み重ねている。全てはリーグ3連覇に貢献するためだ。ヤクルト・小川が八王子市内の母校・創価大で自主トレを公開。晴天で心地よい汗を流した右腕は「筋力アップで、下地づくりをしてきた。デッドリフトと浅いスクワットで足腰と体幹」と明かした。

 デッドリフトとは腕を下に伸ばした状態でバーベルを腰下まで持ち上げるトレーニング。太腿裏、ふくらはぎなど脚部だけでなく背中や握力まで鍛えることができるが、それだけ過酷とも言える。コロナ禍や東京五輪が開催されるなどオフの期間が変則的だった過去3年は「やっていたら(開幕に)間に合わない」と行わなかったトレーニングを4年ぶりに復活。「選んでいただけるように頑張る」と3年連続7度目の開幕投手も視野に入れる右腕の自覚の表れだ。

 5月で33歳だが肉体の進化も感じている。過去のバーベルの重量は120~130キロだったが現在は165キロ。日本人男性の平均は約70キロとされていて比較すると鬼のような重さで、故障のリスクも高まるが「年齢も重ねていくので鍛え直す意味で」と力を込める。左足を大きく上げる独特の投球フォームに、さらに威力を加える。

 昨季は153回1/3で規定投球回に到達も8勝止まり。リーグ連覇した過去2年でチームに2桁勝利を挙げた投手はおらず「先発をやっている以上は2桁(勝利)」と目標を掲げる。今年の漢字一文字は「感」と記し「感謝し、感じる力も養って成長したい」と誓う。
 「3連覇、日本一。個人としても、大きく飛躍したい」と小川。うさぎ年、鍛え抜いた下半身で跳ね上がる。(神田 佑)

 ≪年末年始は温泉で英気≫年末年始は地元の愛知県田原市で過ごした小川は、同市内で20年に湧出した伊良湖温泉で英気を養い「眺めが最高でした。2時間くらい入っちゃいました。(サウナにも入って)整いました」と振り返る。昨季に村上が5打席連続本塁打した後に初めて「今日は夢でホームランを打つのを見た」と明かしたため、初夢については「(まだ)内緒です」と笑顔でけむに巻いた。

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