落合博満氏 現役時代にメジャー挑戦が実現しなかった理由「二重契約になるんだって」

[ 2023年1月4日 17:00 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が4日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。メジャーに挑戦する日本人選手について持論を語った。

 2022年はダルビッシュ(パドレス)が16勝8敗、大谷翔平(エンゼルス)が投手として15勝9敗、打者として34本塁打95打点を挙げるなど、菊池雄星(ブルージェイズ)、鈴木誠也(カブス)ら多くの日本人選手が野球の最高峰の舞台に挑んだ。

 3冠王を3度も獲得した落合氏も一度、現役時代にメジャーに興味を持ったことは有名な話だが、なぜ実現しなかったのか。

 ロッテ時代に「“ウインターリーグでもいいから行かせてくれ”って言ったら、球団が“ノー”って言うんでね」と回顧。少し沈黙した後、「二重契約になるんだって」と実現しなかった理由の一つを明かした。そして、今は「時代が違う」としみじみと語り、「野球の最高峰って言われればアメリカなんでね。職業選択の自由っていうのは認めなきゃいけない時代ですよ。FAは権利なんで。どんどん行けばいいと思いますよ」と自身の考えを示した。

 過去の動画で落合氏は「ロッテの頃に実際に動いたこともあると打ち明けており、「(阪急に在籍した)マルカーノに頼んだの。“ちょっとそっち(米国)でやりたいんだけれども、道筋つくってくれないか”と言ったら“いいよ”と。その道筋つくって球団に話を持っていったら、“行くんであれば、日本の籍を抜かなきゃいけない”とか。ややこしい言い訳をしていた。それがもうゼロになってね。ウインターリーグも駄目かとなって」と経緯を説明。その上で「一銭もいらないから、アメリカで1年でいいから全試合出させてくれないかなと思ったことはあったよ」と語っていた。

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2023年1月4日のニュース