落合博満氏 メジャー帰りの選手がプレーすると国内のレベルは上がる?「それはない」

[ 2023年1月4日 17:15 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が4日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。メジャーに挑戦する日本人選手について持論を語った。

 落合氏は時代の流れもあり、FA権を獲れば「日本でやり尽くした…もう目指すのはメジャーリーグしかないと(選手が)思えば、それはそれで認めてやらなきゃいけないっていうこと。そこで向こうで成功するか失敗するかは本人次第であってね。まあでも、失敗を覚悟で行くのか、絶対成功すると思って行くのかは、これ別だけどね」と現在の日本人のメジャー挑戦は「誰にも止めることはできないと思うよ」と語った。

 その中でスタッフから「メジャーに行った選手が(プロ野球に)帰ってきて、国内のレベルが上がるとかそういうのってあるんですか?」と質問をぶつけると、落合氏は「それはない」と即答。理由として「彼ら(メジャーから日本に帰ってくる選手たち)はもう力が落ちてきて、メジャーで通用しなくなったから日本に帰ってきて。ってことは、まだ日本の野球はアメリカよりも下に見られてるってことだよ。だってレベルが一番上のところから、一段下がったところに下りてきて野球やるってことは…。まあ、日本でやってる選手は“メジャーを目指せ”“メジャーを超えろ”ってことでやってはきてるんだろうけどもね。(メジャーに)追いつくには、一生かかっても追いつけないだけの開きっていうのはあるんじゃないのかな。歴史が物語ってますよ」と持論を述べた。

 しかし、自身は挑戦できなかったからこそ「最高峰」の夢舞台を目指す選手たちの気持ちは誰よりも分かっている。村上雅則が海を渡り、野茂英雄が道を開き、イチローが新たな記録と高い技術を刻み、松井秀喜や黒田博樹、上原浩治、ダルビッシュら多くの選手たちが日本の野球を認めさせてきた挑戦の歴史。そして今、大谷翔平がルース以来の二刀流を蘇らせ、さらなる進化を求め本場の野球ファンを魅了している。落合氏は最後に言った。

 「まあ、どんどん行きなさい」

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