オリ中嶋監督に新人が早くもアピール合戦 4位・杉沢「実家近い」、育成5位・村上「2世目指す」

[ 2022年12月1日 05:00 ]

名前入りの応援タオルを手に記念撮影するオリックスの新入団選手たち(撮影・後藤 正志)
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 オリックスは30日、大阪市内のホテルで育成を含む10選手の新入団発表会見を開き、26年ぶりの日本一に導いた中嶋聡監督(53)へのアピール合戦が早くも繰り広げられた。同じ秋田県出身のドラフト4位・杉沢龍外野手(22=東北福祉大)が実家が近いと売り込めば、育成5位・村上喬一朗捕手(22=法大)は“中嶋2世”に名乗りを上げた。

 これも中嶋マジックなのだろう。中嶋監督の冒頭のあいさつが新人たちの心を熱くした。

 「ここからは横一線。ベテランもルーキーも関係ないですし、私はそういう目で見ません。来季はリーグ3連覇、そして、もう一度日本一を目指します。その一員となれるよう頑張ってください」

 壇上の10人に指名順位は関係ない…という呼びかけ。1位・曽谷から順に自己PRが始まり、4位・杉沢は同郷を猛アピールだ。「住んでいるところが中嶋監督の実家と近い。その監督の下で野球ができるのが幸せ」。中嶋監督には「そうなの?分からない」と返されたが、トリプル3&チームを救う一本という目標、そして何より名前を印象づけることには成功した。

 育成5位・村上は最後に“逆転”の一打を放った。10人の中で唯一の捕手。「中嶋監督のような、勝てる捕手を目指したい」。当人には「もっといい選手はたくさんいるし、目指すところを間違っちゃダメ」とかわされたが、「選手時代の映像を何度も見ましたし、ファンにも愛され、みんなにも慕われた選手なんだと思いました」とぶれなかった。

 「もうアピールは始まっている。(一番下位の)育成5位ですし、顔や名前を覚えてもらうために一生懸命に考えてきた」。もちろん、二塁送球完了まで1秒8の強肩も武器。東京六大学通算打率・318、1本塁打の打力にも胸を張る。「その数字を見てもらうために必死です」。指名順の高くない大学生2人がまずは最も目立っていた。(畑野 理之)

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