【阪神・浜地と一問一答】実家の浜地酒造「関西方面からの注文は増えたと親に聞いた」

契約を更改し、笑顔で会見に臨む浜地（撮影・北條　貴史）
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　阪神の浜地真澄投手（24）が30日、西宮市内で契約更改に臨み2500万円アップの年俸3200万円（金額は推定）でサインした。今季は52試合で防御率1・14、21ホールドと飛躍。球団史上4位となる357％アップとなった。以下は一問一答。

　――今季の活躍を開幕前に想像は
　「こうなりたいとは思っていましたけど、ここまでできるとは想像できていなかったです」

　――制球が武器。どこが良かったのか
　「2ストライク追い込んでから1球で空振りをとる変化球が無いなかで、いままでずっとそこを求めたけどそれだと打者との勝負に至っていなかったので。その考え方をやめて、無いものは仕方がないからどうやったらこの打者を抑えられるか、決め球が無くてもどうアウトをとるかということにシフトした結果良かった」

　――そうなったきっかけは
　「（今春の）キャンプに入って、すごく充実したオフを過ごせて最初の実戦に自信満々でいったんですけど、全然だめで。投げ方がわからなくなるくらいダメだった。その時に諦めたというか、そういう感情になったけど、そこで自暴自棄にならず受け入れてやれた結果、今までの考えと正反対の考え方をしてみようという考えになって、そこからフォームがはまったり、そういう考え方に至ったり、好循環になっていった記憶があります」

　――その時に誰かに声をかけられた
　「誰かに言葉をもらったとかはないですけど、今年活躍できなかったら終わるなと思っていたので、最後楽しもうじゃないけど、そういう思考に至ってからですね」

　――成績は満足か
　「成績に関しては本当によくやったなというのがあります。内容の部分でまだやれたな、あそこは抑えられたなというところはあるのでそういうところは来年詰めていけたら」

　――鮮度の良さを保てた秘けつ
　「変えることを恐れずずっと同じ成功体験にすがるのではなくて、いろんなことを変えていった結果」

　――実家の浜地酒造は
　「関西の方、関西の方面からの注文が増えたというのは親から聞きました」

　――年俸アップで両親への恩返しは
　「ずっと苦しい時に支えてくれていたので、具体的にこれとは考えてないですけど何かしらの形で恩返ししたいと思います」

　――来季への意気込み
　「今シーズンは本当に投げる度に名前がコールされる時に歓声が大きくなっていったのはすごく感じましたし、少しずつ認めてもらえているという嬉しさはあった。チームは今季悔しい思いをしたので来シーズン“アレ”に貢献できるように、その中心にいられるように頑張りたい」

　オリックスの山本、同僚の佐藤輝と同世代の活躍に刺激や意識することは
　「あまり意識してないというか、する余裕がなかったので。今年に関しては、自分のことで精いっぱいでしたし1年やる大変さは肌で感じたので、まだそこの余裕はない」

　――長く活躍するために今後、自身の投球スタイルはどうしていきたいか
　「ストレートが自分の持ち味ですし、そこが軸になるので。そのボールを嫌なボールにさせないとなというのはあったので。プラス、相手をしっかり見るじゃないですけど、今年は決め球がない分どうやったら抑えられるかというところで、相手バッターをすごく研究しましたし。自分のタイミングを変えたりだとか、やれることはやったので、すごい引き出しはお陰で増えたのかなと思います」