ソフトB・正義、千賀直伝「お化けフォーク」で7年目大化けだ 「本当に磨きをかけていきたい」

[ 2022年11月15日 05:00 ]

ブルペンでシャドーピッチングする田中正(撮影・岡田 丈靖)
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 宮崎秋季キャンプ参加中のソフトバンクの田中正義投手(28)が14日、「お化けフォーク」継承を宣言した。かつて5球団が競合したドラフト1位右腕は、今年の自主トレでは千賀滉大投手(29)に入門。メジャー移籍が決定的なエースから受け継いだ遺産を磨き、7年目の来季こそ「未完の大器」から脱却する。

 「お化けフォーク」の継承者となる。来季、先発で勝負する決意を固めている田中正は、千賀直伝のフォークで大ブレークを狙っている。

 「僕の中ではキーになってくる球種だと思う。決め球がないと、長いイニングだろうが、短いイニングだろうが投げられない。本当に磨きをかけていきたい」

 今年の自主トレで「千賀塾」に入門し、握りや練習法を学び、シーズン中から改良に取り組んできたが、ようやく形となってきた。この日はフォークを中心にブルペンで87球。「体現できるようになってきた」と確かな手応えがある。

 理想の軌道には千賀、オリックス・山本由伸、ロッテ・佐々木朗希の名前を挙げ、「真っすぐの軌道からの落ちる球を、抑えている人はほとんど投げている」と分析。3投手の2ストライク時のフォーク率は33%以上で佐々木朗に関しては52%にのぼり、「エースの肝」になっている。

 今季は開幕ローテーションをほぼ手中に収めながらも、開幕直前の右肩痛で中継ぎ5試合の登板にとどまった。5球団競合の末、ドラフト1位で入団もプロ6年目で未勝利の「未完の大器」は、「もう後がないと思う」と覚悟を決めている。

 斉藤和投手コーチは「フォークを投げる時にフォームが緩む部分があるので直球と同じように投げられたら」とアドバイスを送り、「投げ続ける体力、精神力が大事になってくる。投げるボールに関しては全く心配していない」と目を細めた。

 来季は背水の7年目。「ここまで凄く順調にきているし、来年は勝負はできるところまできている。先発6人に入っていけるように頑張りたい」と田中正。大化けした姿を誰しもが期待している。(福井 亮太)

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2022年11月15日のニュース