九共大 春秋連続の全国出場を支えた元ダイエー・ソフトバンクの柴原洋臨時コーチ

[ 2022年11月15日 10:32 ]

指導を行う柴原氏(中央)
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 九共大が10月30日に行われた九州大学野球選手権を制し、今月18日開幕の「明治神宮大会」出場を決めた。春秋連続の全国大会出場を陰ながら支えたのは、OBで元ダイエー(ソフトバンク)で通算1382安打を放った柴原洋臨時コーチ(48)。「春の自信がこの秋につながったのかなと思います」と話した。

 2年前から月に2度のペースで指導にあたる。コミュニケーションを取りながら、バットを持ち助言を送っている。「人それぞれ打ち方が違うので。その子にあったバットの出し方、タイミングの取り方を言ってあげたら」と話す。選手に大事にしてほしいことは、柴原臨時コーチの教えがすべてではないということ。「試してみて、違うなと感じたらやらなければいい。オリジナルをつくってほしい。型にはめることはしない。自分の今ある形をアレンジしていってくれたら」と話した。

 選手も感謝する。九州大学選手権の決勝で楽天からドラフト3位で指名された九産大の渡辺翔太から本塁打を放った村上裕一郎(3年)は柴原コーチから「打席の前に変化球の軌道をイメージすること」を助言され、カットボールを振り抜いた。梁瀬慶次郎主将(3年)は「選手間ではあまり出ない意見も出してくれる。とてもありがたい」と語った。

 初戦は名城大と対戦する。「この秋も、来年の春も全国1位目指せるメンバーはそろっていると思うので、楽しみですよ」と1999年以来23年ぶりの頂点を狙う教え子の大暴れに期待している。

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2022年11月15日のニュース