オリックス育成契約の富山 球団擁護「ゆっくり治してくれ、ということ」10月にTJ手術

[ 2022年11月15日 15:30 ]

<オリックス契約更改>金額は想像に任せますと笑う富山凌雅、視線は再来年に向いている(撮影・井垣 忠夫)  
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 オリックスは15日、自由契約となっていた富山凌雅投手(25)と育成契約を結んだと発表した。この日、大阪市内の球団施設で1050万円減の年俸3150万円でサイン(金額は推定)。背番号は「128」。

 「今年は全然仕事はできていないので。それくらいの金額です」

 昨季はチーム最多51試合に救援し2勝1敗、20ホールド、防御率2・72を記録するなど存在感を発揮したが、今季は8試合の登板に終わり不完全燃焼。10月20日には、左肘内側側副じん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けていた。

 富山は「中学、高校のころから肘の痛みとは付き合ってきた。でも日に日に握力が落ちてきて、ブルペンで腕がしびれた時が決め手となり、手術を決断した」と説明。リーグ連覇、26年ぶりの日本一を成し遂げたチームについては、「よかったと思う。去年活躍しなかった選手が、いっぱい活躍して、戦力は上がっていると思う。新しい肘でどのくらい投げられるか分からないけど、復帰したら手加減しません」と巻き返しへ闘志を燃やした。

 会見の最後に、「僕から一ついいですか?」と自ら切り出した。

 「ネットなどで、僕と椋木が球団から育成契約を打診されたという話が上がった時、球団が悪いように見られがちだったことに納得していないんです。僕らは手術をして、球団が面倒を見てくれる、ゆっくり治してくれ、ということ。“なんで、オリックスはケガをすると育成なんだ”という声が大きかったもので。報道陣のみなさんは分かっていると思いますが、一般の方は分からないことだと思うので。分かるように書いてください」と理解を求めた。

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2022年11月15日のニュース