山崎武司氏　中日・阿部のトレードに立浪監督が「算段を付けたんでしょうね」も「出すべき選手じゃない」

山崎武司氏
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　中日、楽天などでプレーした野球評論家の山崎武司氏（54）が15日、東海ラジオ「Live　Dragons！」（月～金曜後17・15）に出演。この日、発表された中日・阿部寿樹内野手（33）と楽天・涌井秀章投手（36）の交換トレードに言及した。

　山崎氏は「涌井が来てくれることは非常にうれしい」と3球団で最多勝を獲得した右腕を歓迎。その一方で本塁打、打点ともにビシエドに次ぐチーム2位の成績を残した阿部の放出に「球団と立浪監督がなぜ、阿部を放出したかってことなんだけど、監督が自分の中でセカンドは他でできるっていう算段を付けたんでしょうね。例えば、ルーキーとか、高橋周平も（秋季）キャンプ連れてってるでしょ。そういう部分で埋められると思って出したと思う」と二塁手に目途が立ったと指揮官が考えたのではと語った。

　その上で「右の大砲とまでいかないけど、打点を稼げる選手なので皆さんが思ってることは間違いないと思います。出すべき選手か考えると、出すべき選手じゃないですよね。今のドラゴンズの状況を見れば」と貧打にあえいだ中日だけに阿部の放出には疑問を投げかけた。

　山崎氏は「ここ数年の阿部のチームへの貢献度を考えると主力バリバリ。（立浪監督は）今年、高橋周平を使いたかったかもしれない。だけど、のらりくらり…けがもあり上がってこなくて阿部が存在感を出したということなので」と今季の阿部の頑張りを振り返り「高橋周平もこれでチャンスはもらえるはずだから頑張らないといけない」とした。

　そして「今の現時点ではサード、ショート、セカンドが空き家になった」と内野の状況を指摘。「（三塁手候補の）石川昂弥も（故障からの復帰が）3月ってことだけど予定は未定。（遊撃手候補の）土田も今年頑張ったけど来年、主力、レギュラーとして一本立ちしてるかってしてないでしょ？ビシエドがファーストだけど、全盛期より下がり調子って考えると、よっぽど立浪監督が大改革、大変革したかった」とし「あとは外国人じゃないの？今、監督が（外国に視察に）行ってるから良い外国人2人ぐらい獲ってこないと、補えないよね」と助っ人の補強に注視した。