二盗!三盗! 広島・宇草、新井監督に足でアピール「打つこと、走ることで生き残るしかない」 

[ 2022年11月15日 05:00 ]

初回、三盗を決める宇草(右)(撮影・奥 調)
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 広島伝統の機動力野球復活へ、宇草が「足」で新井監督に猛アピールした。今秋初の紅白戦に「2番・右翼」で先発。「出塁すれば走りたいと思っていた」と初回に内野ゴロの間に出塁すると、続く堂林の打席の2球目に二盗、3球目に三盗を成功させた。3回1死では玉村から右前打を放って1安打2盗塁と躍動。「打つこと、走ることで生き残るしかない。レギュラーでも何でもないので、どんどんアピールしていきたい」と貪欲な姿勢で印象を残した。

 今季のチームは球団ワーストの26盗塁に終わり、新井監督も走塁面の改善を課題に挙げている。合流初日の指揮官に走力を見せるべく、3回は一塁走者として堂林の打席で二盗を2度仕掛けた。続く末包の打席でけん制死となったものの、攻める姿勢を示し続けたことで指揮官から「(宇草が)よかった。けん制死は全く気にしていないし、実戦の中でいい収穫があったのではないか。しっかりスタートも切れ、打撃もいいものを見せてくれた」と高く評価された。

 宇草は今季、打率・205、0盗塁と結果を残せなかった。「ずっと足を生かしたいと思ってきた。足でも(先発争いに)食い込める選手になりたい」。俊足選手がアピールに燃える中、宇草がいち早く指揮官に鮮烈な印象を残した。(河合 洋介)

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2022年11月15日のニュース