平田2軍監督がファームでもこだわった勝利への執念 優勝争いのプレッシャー活用し選手に刺激

[ 2022年10月1日 07:00 ]

ウエスタン・リーグ   阪神6―2広島 ( 2022年9月30日    由宇 )

阪神・平田2軍監督
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 【記者フリートーク】優勝決定後にも「今年は9月から絶対2連覇をするんだと選手にプレッシャーをかけてきた」と語った通り、平田2軍監督は優勝争いが過熱した9月以降、昨季よりさらに勝ちにこだわる姿勢を口にし続けてきた。単に試合に出すだけではなく、優勝のかかったシーズン終盤の緊迫感をより意識させることで、選手らの成長を促してきた。

 「(育成だけでなく)勝利を目指さないと。(優勝を)意識したときの一つのバントや一つのプレーをいかに(大事にできるか)。コーチにもどんどんプレッシャーをかけてくれと。そこから力が付いてくる」

 この日の試合でも勝利にこだわる姿勢が采配からも見て取れた。1点リードの4回に先発・村上が1死満塁を背負って左打者の大盛を迎えた所で、「3連打されて、普通なら続投させるんだけど」と変則左腕の岩田をワンポイント起用。代打の右打者・正随、続く右打者の前川をそれぞれ打ち取って切り抜けるなど、1回2/3を無安打投球の好投で勝利をたぐり寄せた。

 試合後に岩田は「ああいう(ワンポイントの)場面は1軍にいっても絶対に僕が投げる所だと思うので、いい練習をさせてもらっている。期待に応えたいので、あそこの場面で投げられるのは僕の中ではうれしい」とあふれるハングリー精神を口にした。「選手たちがどうプレッシャーをはねのけてくれるか、力を付けさせようとハッパを掛けていた。その中で本当に粘り強くプレーしてくれたのがうれしいよね」と目を細めた指揮官。勝負所で力を発揮する選手を育てるべく、何より目先の勝負へこだわる姿勢に選手たちも応えた。(阪神担当・阪井 日向)

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2022年10月1日のニュース