DeNA・伊勢大明神 無死満塁斬り!8回中田、岡本、中島に炎の15球

[ 2022年9月23日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA3―0巨人 ( 2022年9月22日    横浜 )

<D・巨>8回、無死満塁斬りの好投を見せた伊勢(撮影・島崎 忠彦)
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 マウンドに降臨した「大明神」の姿は威風堂々。DeNA・伊勢が絶体絶命のピンチを救い、今季初のお立ち台に上がった。

 「ああいう場面で、何回も投げてきた。(勝敗を左右する局面を)背負っている自覚もあるし、エスコバーが打たれて僕がカバーする気持ちだった」

 3―0の8回、エスコバーが無死満塁とされると、背番号13が登板。一発逆転の危機で4番・中田をスライダーで右飛に封じると、岡本和を152キロ直球で見逃し三振、代打・中島を151キロ直球で二飛に抑えた。15球を投げ「絶体絶命で僕が腹をくくれるのは直球」と胸を張った。

 今季飛躍した3年目の24歳が、気迫の15球で40個目のホールドポイントを記録。67試合登板は両リーグ最多だ。疲労がたまるシーズン最終盤に「ここにきて体が元気になってきた」と、無尽蔵の体力でチームを支える。

 23日から神宮で、優勝マジック4の首位ヤクルトとの3連戦。九州学院の2学年後輩、村上との対決も待つ。56号阻止、目の前での胴上げ阻止へ「最大の敵」に立ち向かう。「あいつとの勝負は当然あるだろうし、調子を見極めて戦う」と鼻息は荒い。

 チームは過去3年で19年巨人、21年ヤクルトと、目の前でリーグVの胴上げを見届けた。就任1年目の昨季は最下位に沈んだ三浦監督は、本拠地でヤクルトの優勝を見届けた悔しさから、今季のチームスローガン「横浜反撃」を決めた。

 優勝の阻止、そしてわずかに可能性が残る24年ぶりのリーグ制覇へ。三浦監督は「胴上げを見るために神宮に行くわけじゃない。勝つためですから」と言葉に力を込めた。頼れる「大明神」とともに神宮へ乗り込む。(大木 穂高)

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2022年9月23日のニュース