ソフトバンク・明石が引退会見「力不足…それが引退を決めた理由」今後は「今はちょっと考えられない」

[ 2022年9月23日 14:29 ]

<ソフトバンク明石引退会見>引退会見で花束を受け取ち笑顔の明石(撮影・岡田 丈靖)
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 現役引退を発表したソフトバンクの明石健志内野手(36)が23日、ペイペイドーム内で引退会見を行った。黒スーツ姿で会見場に入るなり「失礼します!」と叫び、深々と一礼し着席した。

 「本当に、まあ、見ての通りというか何年間か走、攻、守で物足りなさを感じているシーズンが多かった。うーん、力不足。それまで。それが引退を決めた理由です。19年間、長い間ありがとうございました」と話した。

 山梨学院大付から03年ドラフト4位で福岡ダイエーホークスに入団。1メートル74、66キロと小柄だが高い身体能力と手首の強さ、50メートル5秒台の快足。まさに走・攻・守のそろった選手だった。

 翌04年5月2日の近鉄戦で代打で初出場。川尻から、初安打となる三塁打を放ってから19年間で647安打を積み重ねた。

 ただ、近年は腰痛に苦しんだ。「最後は椎間板の中に注射を2回打ったり。始めの方は効くけど、最後らへんは、きついかもなーと思ってきたのが始まりだった」と明かした。

 19年目の今季は腰痛やコロナ陽性判定での離脱もあり、21試合の出場で29打数4安打(打率・138)、3打点で9月2日に登録を抹消されていた。途中出場した17日のウエスタン・リーグ阪神戦(鳴尾浜)後に、球団と話し合いを持った。

 福岡ダイエーホークスを知る現役最後の野手だった。6度のリーグ制覇、7度の日本一に貢献。チャンスに強い打撃で、15年には日本シリーズ優秀選手賞に輝いた。プロ通算1007試合に出場し打率・252、17本塁打、213打点、93盗塁だった。

 今後、どうするかはゆっくりと考える。

 「今はちょっと考えられない。野球選手として突っ走ってきた。少しゆっくりするときもあるので、そのときに考えたいと思います」。内面は熱いが、常にクールな男。最後まで涙は見せなかった。

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