巨人・桑田コーチ「本当に野手の皆さんに感謝」 井上はチェンジアップ磨けば「すごく楽に勝てる投手に」

[ 2022年9月23日 22:16 ]

セ・リーグ   巨人9―3中日 ( 2022年9月23日    バンテリンD )

<中・巨>5回まで1失点と好投の井上(撮影・沢田 明徳)
Photo By スポニチ

 巨人の3年目左腕、井上温大(はると)投手(21)が中日戦(バンテリンD)でプロ4度目の先発登板。6回7安打3失点と好投してプロ初勝利をマークした。巨人では今季8人目のプロ初勝利。同一シーズン8人の初勝利はプロ野球史上初の快挙となった。

 井上は5回まで毎回の6三振を奪い、3安打1失点と好投。だが、味方打線が爆発して9―1となって迎えた6回、2死からビシエドに投げた2球目をバックスクリーン右へ叩き込まれる13号ソロとされた。さらに木下に初球、高橋周に2球目、鵜飼に初球を打たれてもう1失点。それでもこの回を投げ切って降板し、待望のプロ初勝利を挙げた。

 桑田真澄投手チーフコーチ(54)との一問一答は以下の通り。

 ――井上の投球。

 「投げる度にね、すごく成長してるなと思います。で、今日は6回にビシエドにホームラン打たれたところと、その後のところですよね。ホームランはしょうがないと思うので、その後こう連打されたというのが今日の大きな反省点。終わったことはやり直しがきかないのでね、次が大事だという話をよくしてるんですけど。あのホームランを引きずって投げていったから連打につながったと思いますね、あそこでしっかりと気持ちを仕切り直して、次に向かっていくというのがすごくプロの世界で結果を出すには大事だと思うので、今日のうれしい初勝利なんですけど、大きな反省としては気持ちの切り替え、1球1球、1人1人気持ちを切り替えていくということを学んで次に生かしてもらいたいなと思います」

 ――投げる度に成長していった部分で、今日の投球に生きた部分は。

 「あのー、スピードで押すところと、コントロール重視で勝負するところ。スピードで勝負、コントロールで勝負、というところの使い分けがだいぶできるようになってきたので、その辺がすごく成長したなと思いましたね」

 ――なかなか勝ちが付かない中で大事な1戦を託した期待とは。

 「いやもう、あのー、ただ良かっただけじゃなくていいボールを投げてましたのでね。今日は早い回に得点してくれたので、楽に投げることができてね、本当に野手の皆さんに感謝ですよね」

 ――直球とスライダーが軸になるが。

 「カーブとスライダーですよね。あとチェンジアップ。これからチェンジアップを磨いていくことによって、すごく楽に勝てる、抑えられる投手になると思いますので、これからの課題はチェンジアップと制球力を磨いていくこと。その辺になると思います」

 ――この前、ジャイアンツ球場で教えていたのもチェンジアップ。

 「そうですね。いろんな握りがあるので、いろんなことを試してコレだっていう気付きがあれば、その気付きを早く得られるようにね。気付きって大事な能力だと思うのでチェンジアップという武器があればもっと楽に勝てる投手になると思います

 ――残り4試合だが、今後は。

 「もう4試合ですから、まだ分からないですけど、みんなと相談して決めたいと思います」

続きを表示

2022年9月23日のニュース