ソフトB・藤本監督「初回が全てやね」 若鷹打線が4点先制直後に板東まさかの7失点で連勝止まった

[ 2022年8月26日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5―7楽天 ( 2022年8月25日    楽天生命 )

<楽・ソ>初回に7点を失った板東(撮影・篠原岳夫)
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 “魔さか”の立ち上がり…。ソフトバンクは25日、楽天に5―7で逆転負けした。初回に野村大樹内野手(21)の2点二塁打など5安打を集め4点先制したが、先発の板東湧梧投手(26)がその裏に大乱調。1イニングで7点を失い、試合をひっくり返された。打線の反撃も及ばず、チームの連勝は5でストップ。2位・西武も敗れて首位は変わらなかった。

 こんな試合での連勝ストップを誰が予想しただろうか。初回に幸先よく4点を先制するも、その裏に7点も奪われて逆転負け。天国から地獄に突き落とされた藤本監督は「初回が全てやね。4点を取って“さあ行こう”となったのに7点取られたら意気消沈してまうよね」と嘆いた。

 打線は初回から強気に攻めた。野村大の2点二塁打、谷川原の適時打、増田の犠飛で4点を先制。コロナ禍でチャンスをもらっている若手がこの日も奮闘したが、前回19日の日本ハム戦で先発初勝利を挙げた板東が強気の投球をできなかった。

 先頭の西川にストレートの四球。小深田に右前打され、浅村には死球。満塁とすると島内と銀次に甘い球を痛打されて連続適時打を浴びる。1死からは連続四球で押し出し。さらに炭谷、西川にも適時打を許した。打者12人の猛攻を浴びて一挙に7失点。「援護点をもらった中で気持ち的に守りに入った。逆転を許してしまい申し訳ない」と表情を曇らせた。

 2回以降は被安打1と立ち直るも、6回6安打7失点で今季初黒星。板東は「切り替えて攻める気持ちで投球できたと思う」と話したが、チーム今季ワーストの1イニング7失点の乱調だった。藤本監督は浅村への死球後、外角に偏った配球を厳しく指摘した。「左も右にもインコースは1球のみ。外、外、外なら打たれるよ。配球面でバッテリーコーチを怒った。板東は次回もチャンスある」と話した。

 チームの連勝は5で止まったが、2位・西武も敗れたため首位は変わらなかった。26日からは札幌ドームに舞台を移して日本ハムと3連戦。藤本監督は「明日は嫌な伊藤選手が(先発で)来るけど、若い子が食らいついてくれたら」と前を向いて話した。(井上 満夫)

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2022年8月26日のニュース