仙台育英・須江監督の言葉、表情に見た信念 いつか甲子園で対面取材を

[ 2022年8月26日 07:02 ]

仙台育英・須江監督独占インタビュー 取材後記

甲子園優勝のウイニングボールを前にインタビューに応える仙台育英・須江航監督(撮影・篠原 岳夫)
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 今夏に東北勢初の甲子園大会優勝を果たした仙台育英(宮城)の須江航監督(39)が25日、スポニチ本紙の単独インタビューに応じた。春夏通じて13度目で東北勢の悲願を果たした試合後のインタビューではコロナ下で3年間を過ごしてきた全国の高校生を思いやり「青春って凄く密」のメッセージを発信して時の人になった。

 【取材後記】決勝の幕切れは三ゴロだった。一塁手の岩崎生弥(いくや=3年)が送球をつかんで東北の悲願は現実に。取材の冒頭で「ウイニングボールは今、どこにありますか」と尋ねた。須江監督は「だと思って持ってきました」とニッコリ。甲子園の土が縫い目に残るボールを机の上に置いた。

 「ウィズコロナ」となった21年春の選抜から、甲子園大会の取材はオンライン形式が続く。対面取材と異なり、記者とチームとの距離感は縮まることはない。だが「歴史的瞬間」の中心にいた白球を握ると、仙台育英の熱戦がフラッシュバックのように浮かんだ。

 1時間20分を超えるインタビュー。須江監督の言葉、そして表情から教育者としての信念を感じ取れた。少しずつ本来の姿を取り戻している甲子園。対面取材もいつの日か、と願う。(アマチュア野球担当・柳内 遼平)

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2022年8月26日のニュース