日本ハム・新庄監督「大阪桐蔭戦法」極める!流れ呼ぶバントエンドラン「あれはいい作戦」

[ 2022年8月26日 06:00 ]

日本ハムの新庄監督
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 日本ハムの新庄監督が来季へ向け「大阪桐蔭戦法」の習得指令を出した。今夏の甲子園準々決勝で大阪桐蔭が下関国際に三重殺を喫した走者一、二塁からのバントエンドランについて「秋季キャンプでとことん練習してもらおうかな」と明かした。1点を奪うための新たな戦術として、完全マスターを目指す。

 一、二塁のケースでの送りバントは、チャージしてくる一塁手や投手に処理されれば三塁封殺のリスクがある。だからこそ三塁手に処理させるのが基本だが、状況によって三塁方向に転がせない場合は投手と一塁手の間を狙うバントエンドランが有効。走者が早くスタートを切ることができ、相手守備の乱れも誘える。転がした場所が良ければオールセーフの可能性もある。

 大阪桐蔭も1点が欲しい場面で実行したが、失敗が響いて準々決勝敗退となった。しかし成功すれば一気に流れを変えることができるプレーでもあり、新庄監督は「あれはいい作戦ですよ。大好き、ああいうの」と攻めの作戦を絶賛していた。

 今季途中からは点差が離れてしまった試合に限り、来季を見据えて「1点をどう取るかに切り替えて」と、エンドランやスクイズなど小技磨きをナインに課してきたという。「先を見越してやる。試合でしかできない練習はいっぱいあるから」。奇策を駆使して1点を奪いにいく“ボスの兵法”に来季、新たな一手が加わる。(清藤 駿太)

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2022年8月26日のニュース