関本賢太郎氏 西純は失点しないことを優先し粘りの投球 再び連敗止めたのは成長の証し

[ 2022年8月26日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神5―0DeNA ( 2022年8月25日    京セラD )

関本賢太郎氏
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 【関本賢太郎 視点】西純は投球の新たな引き出しを手にした。直球で押すイメージから、この日はスライダーを中心にした外角を丁寧につく投球で、好調のDeNAを6回無失点に封じた。

 零敗が続くチーム状況と、相手の勢いが頭に入っていた。初回1死一、二塁の立ち上がりから、勝負球をフルに使って、失点しないことを優先した。1点も与えないという投球は裏目に出ることもあるのだが、しっかりと粘り続けた。前回登板でもチームの連敗を8で止め、今回も再び連敗を食い止めた。3年目でもタフな状況で結果を出したのは、成長と言っていい。

 しかも打っても2安打。投手の打席で簡単にアウトを献上しないから、必然的に攻撃がつながる。味方野手には西純の安打は刺激になるし、相手の勢いも止めた。見事な打撃だった。

 これで次回は大胆にもいける。一転して、若さを前面に出した内角攻めで勝負すれば、さらに相手は的を絞りにくくなる。つかみ取った5勝目をしっかりとつなげてほしい。(スポニチ本紙評論家)

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2022年8月26日のニュース